シリーズ集大成!『X-MEN:ダーク・フェニックス』の監督が語るシリーズへの想い

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韓国で開催された『X-MEN:ダーク・フェニックス』の記者会見に登壇したサイモン・キンバーグ監督 - (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

 映画『オデッセイ』『デッドプール』などの話題作をプロデューサーとして手がけ、長年『X-MEN』シリーズの脚本を執筆してきたサイモン・キンバーグが、初監督を務めた意欲作『X-MEN:ダーク・フェニックス』についてインタビューに応じた。

【動画】映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』予告編

 X-MENの主要メンバーの1人であるジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)。宇宙でのミッション中に事故にあったことで、心の闇に潜んでいたもう1人の人格“ダーク・フェニックス”が覚醒し、暴走する彼女のパワーに世界は滅亡の危機に陥る。最強の敵はX-MENの中から現れた-彼女を止める術はあるのか。マーベル史上最大の脅威“ダーク・フェニックス”の覚醒を描いた本作は、20年にわたる『X-MEN』シリーズの集大成と呼ぶにふさわしい作品となっている。

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 10年以上にわたり『X-MEN』シリーズの脚本を手掛けていたサイモンは、今作でメガホンをとることになった経緯をこのように語る。「子どもの頃に読んだコミックの中でも、「ダーク・フェニックス・サーガ」が一番好きだったんだ。今作をオリジナルコミックに基づいて、しっかりしたストーリー構成で、より感情的に観客に伝えることはできないかと考えながら、製作への道を手探りしていたんだ。ブライアン・シンガーが監督をやらないことが決まり、新たな監督を探す中で、ふと、僕が一番監督に適している、今が監督の時期だと直感的に思えたんだよ」

左からサイモン・キンバーグ監督、ソフィー・ターナー - (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

 プロデューサーの時にも撮影クルーと親密に話したり、監督と共にショットの構成について会話することもあったため、今回の撮影ではその経験が生きたそうだ。脚本も長い間『X-MEN』シリーズを執筆してきたため、セットで書き換えることさえも自然にできていたが、脚本家やプロデューサーと監督には大きな違いがあったという。「スタミナだよ。もし、映画に脚本家やプロデューサーとして関わっていたならば、1時間の電話もできたし、ショットとショットの合間に、携帯をチェックすることもできた。でも、監督の場合は、ショットとショットの合間に撮影クルーや俳優が質問してきて、正直、ろくな休憩時間を持てなかった。撮影している3、4か月もの間、その状態をずっと続けるというのはかなり困難だったよ」と身体的な苦労があったようだ。

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 今作では、世間にまだ明かされていないジェシカ・チャステイン演じる謎の女のキャラクターが登場する。なぜ、キャラクターの情報を秘密にしているのか、との問いに、サイモンは「僕が子どもの頃に鑑賞していた映画は、映画館に入るまで映画の内容を全く知らなかった。だから、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』には衝撃を受けたよ。でも、今では映画の情報はインターネットや雑誌などで事前に手に入るから、映画を鑑賞した際の衝撃が薄れてしまう。僕自身は、予告編やポスターから伝わらないことを、映画内で発見することが好きなんだ。例えば、映画『LOGAN/ローガン』を製作した時には、ジェームズ・マンゴールド監督は映画の概要やヒュー・ジャックマン演じるローガンが死ぬ情報を決して誰にも漏らさなかった」と語り、今作でも2、3のシークレットがあることを教えてくれた。

左からサイモン・キンバーグ監督、マイケル・ファスベンダー - (C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

 今作はマーベル作品の中でも珍しく、主役と悪役が両方とも女性であることも注目すべき点だ。彼女たちを強い女性として描くことは、サイモンにとって、重要なことだったと語る。「僕と兄弟は、UCLAの教授にもなった母親に育てられた。彼女が僕を産んだのは40代で、彼女は40代後半で博士号を取得し、50才前半で教授になった。僕は、そんな強い女性を目の当たりにしながら育ってきたんだ。でも、ある時、彼女は同年代の男性教授よりもお金を稼いでいないことがわかり、僕はそれを疑問に思っていた。そして、徐々にそれが性的差別主義によるものとわかったし、今なお、われわれはそんな世界に生きている」今作をできる限り多くの女性が鑑賞すること、観客の50%以上が女性であることを願っているそうだ。

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 今作の内容は、現在のアメリカの政治や社会状況が反映されているように思える。「主人公は善と悪が存在する二重人格だが、それがX-MENという家族を分裂させる。少し漠然とした描き方ではあるが、それは、いまこの国の価値観が民主党とトランプ政権率いる共和党により二分していることを示しているんだ。この作品を通してどう表現するか、模索したよ。ただ、明確に今日のアメリカの政治に言及しているわけではないけどね」とサイモンは教えてくれた。

 フォックスがディズニーに買収されたことで、『X-MEN』のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りも噂されている。今後のシリーズの展望について聞くと、サイモンは「長年シリーズに携わってきた者として、今後も『X-MEN』シリーズを続けたいとは思っている。ただ、『X-MEN』シリーズだけにこだわらず、自分が興味を持っているものを描きたいとも思っているんだ。まだ脚本の執筆や監督をする予定もないし、次回のストーリーは全くわからないよ」と、未定であることを明かした。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『X-MEN:ダーク・フェニックス』は6月21日より全国公開

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