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松尾スズキ、中山美穂は「さすが芸能人」 徹底したプロ姿勢に感心

夫婦役を務めた松尾スズキ&中山美穂
夫婦役を務めた松尾スズキ&中山美穂

 劇団「大人計画」を主宰する松尾スズキが監督、脚本、主演を務めた映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』の公開記念舞台あいさつが26日、都内で行われ、松尾は劇中で妻を演じた中山美穂のプロに徹する姿勢に「さすが芸能人」と感心していた。この日は松尾と中山のほか、栗原類LiLiCo岩井秀人坂井真紀秋山菜津子も来場した。

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 本作は元女優の妻の浮気をSNSの投稿を通じて知った男が主人公のコメディー。いま離婚すれば財産分与で資産の半分を渡さなければならないことが判明したため、意地でも資産を使い果たすことを決意し、妻の投稿に付いた「いいね!」の数=108だけ女を抱く、という過激な復讐に挑むさまを描き出す。

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 大勢の観客で埋まった劇場内を見渡した松尾は「昨日に初日を迎えたんですが、こんなに大きな映画館でやる映画なんでしょうか。戸惑いを禁じ得ませんが」と切り出して会場を沸かせつつも、「でも(お客さんが)たくさん入っていて、非常にうれしく思っています。低予算の映画なのに、こんなにゴージャスなキャストに集まっていただいて。日本ではあまりないブラックジョークのドタバタが作れたと確信しています」と晴れやかな表情を見せた。

 妻役の中山も「完成した映画は本当に楽しくて。ゲラゲラ笑っちゃいました」と笑みをにじませる。そんな中山との共演について松尾も「とにかく現場初日から、シナリオに惚れ込んでいるのがビシビシきて。プロに徹していらっしゃったというか、さすが芸能人だな、芸能の世界で何十年も番を張ってきたプロだなと感心しております」とコメント。中山はその「番を張る」という言葉に笑いつつも「いえいえ、恐れ多い……」と恐縮することしきりだった。

 本作でLiLiCoが演じるのは、五郎(松尾)の前妻・エイドリアン。栗原は五郎とエイドリアンの息子・道夫役を務めている。このキャスティングについて、LiLiCoは「この国でわたしはお母さん役はできないなと思っていたんですが、わたしと松尾さんの息子で栗原類くんならありですよね」と語る。

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 栗原も「遺伝子的に通じるものがありますよね」と同意。さらにLiLiCoが「類くんとわたしはふたりとも、バラエティーに出るようになったのが8年前くらいで、一緒の頃なんです。ネガティブキャラと、ポジティブキャラで親子みたいだねと言っていたんですが」と語ると、栗原も「こうなるとは思わなかったですね」としみじみ付け加えた。

 そんな舞台あいさつも終盤。最後のあいさつを求められた松尾は、「ご覧のように内向的な男です。それが笑いを職業にしようとし、30年が過ぎてようやく人前で歌って踊れる男となりました。これは北九州に生まれた内気な男が、笑いで更生する物語です。さらに更生したいんで、良い評判を広めていただけたら」と会場に呼びかけた。(取材・文:壬生智裕)

映画『108~海馬五郎の復讐と冒険~』は全国公開中

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