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『Fukushima 50』アメリカ軍が撮影協力「トモダチ作戦」描く

撮影のため、米軍所有のヘリ、UH-1が実際に発進した
撮影のため、米軍所有のヘリ、UH-1が実際に発進した - (C) 2020『Fukushima 50』製作委員会

 東日本大震災による福島第一原子力発電所事故後も現場に残った作業員たちを描いた映画『Fukushima 50』で、被災地を支援するアメリカ軍の“Operation Tomodachi”(トモダチ作戦)を描くため、在日米軍横田基地において撮影が実施された。

【動画】佐藤浩市・渡辺謙らが 『Fukushima 50』を語る

 佐藤浩市渡辺謙吉岡秀隆安田成美らの共演で、ジャーナリスト門田隆将のノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫)を実写映画化。『沈まぬ太陽』(2009)などの若松節朗監督がメガホンを取り、ドラマシリーズ「沈まぬ太陽」などの前川洋一が脚本を務めた。

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 配給会社によると、基地内で撮影をするためのアメリカ合衆国国防省(ペンタゴン)への申請、さらに許可を得るのは、日本映画では実績も交渉ルートもないためまず不可能だったという。しかし、劇中における「トモダチ作戦」をリアルに再現することに理解を示した米国大使館関係者の協力によって、米側の安全保障チームと継続的な交渉を進めることが可能となり、許可が下りるに至った。

 今回の撮影について米国国防省とアメリカ空軍は「1日の撮影で、米国政府に費用負担をかけることなく、品位、自己奉仕、優秀さ、という空軍が掲げる本質的価値を損なうことなく、空軍隊員をしっかりと描写していただきました。我々空軍隊員は難しい状況下であっても対応できるように訓練されており、それは現地における救助活動を共同で行った行為に大いに反映されており、そして今日空軍が全世界で行っていることの証ともなっております」とコメントを発表している。

 横田基地・第374空輸航空団(374th Airlift Wing)の将校ジョニー役として、タレントのダニエル・カールも出演。「東北に強い絆を持つアメリカ人の一人として、あの『トモダチ作戦』の発令を行った司令官役を演じさせていただけたことを本当に誇りに思います。私自身震災後何度も東北に足を運び、地域の人々と話してきました。米軍のみなさんの適切な支援、援助には誰もが本当に感謝し、これからもず っと語り継いでいくものと思います。本当に有り難うございました」と出演の喜びを語っている。

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画像テキスト
佐野史郎が演じる総理大臣の訪問シーンでは自衛隊のヘリを使用(C) 2020『Fukushima 50』製作委員会

 また、内閣総理大臣が福島第一原発を緊急訪問するシーンを再現するため、国内外要人の移動に使用される、自衛隊の要人輸送ヘリ“スーパーピューマ”も登場。総理役の佐野史郎が同機体に乗って撮影に臨んだ。さらに、空から建屋に放水を行う場面では CH-47JA 型ヘリが使用され、放水シーンでは、当時の作戦に従事した隊員が協力し、機体内部の被ばくを防ぐアクリル板や装備等も再現されている。(編集部・入倉功一)

映画『Fukushima 50』は2020年3月6日全国公開

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