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アンソニー・ウォン、香港の若者たちを支持「誇りに思う」

来日したアンソニー・ウォン
来日したアンソニー・ウォン

 映画『インファナル・アフェア』シリーズやジョニー・トー監督作品で知られる香港のスター、アンソニー・ウォンが来日。3日、都内で行われた主演映画『淪落(りんらく)の人』(2020年2月1日公開)の舞台あいさつ付き特別先行上映会に出席し、香港で活動を続ける若者たちに「香港人として誇り高く思っている」と敬意を示した。

【動画】アンソニー・ウォン主演『淪落の人』予告編

 本作は事故で半身不随となり人生に絶望した中年男性リョン・チョンウィン(アンソニー)と、生活のために夢を諦め住み込み家政婦として働く若いフィリピン人女性エヴリン(クリセル・コンサンジ)の触れ合いを描く物語。背景も文化も異なる2人が、互いに最も大切な存在になっていくさまを追う。

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 アンソニーは壇上に立つと客席のファンに「コンバンワ!」と日本語であいさつ。映画のプロモーション関係では約10年ぶりの来日となったが、実は度々来日しているそうで「久しぶりだ。でも(前回来日からこの日までの)その間に日本には来ていて、京都と静岡でCM撮影をしたんだ。日本茶のコマーシャルだよ」と笑顔。「お茶のブランドは教えられないな。言うと値段が上がってしまうからね」と茶目っ気たっぷりにジョークも飛ばした。

アンソニー・ウォン
ほぼノーギャラ出演の理由も明かしたアニキ

 『淪落の人』は脚本を読んで、ほぼノーギャラで出演したというアンソニー。「実はこの監督(オリヴァー・チャン)のことは全く知らなかった。オファーをもらって会ってみて、脚本の話をすると、実に誠意のあるいい人だと。彼女は人をだまさない人だって。それで出演してもいいと思えたんだ」と出演の経緯を説明。ほぼノーギャラ出演については、本作が低予算で香港政府の助成金をもらって制作されていたことから、自ら監督に申し出たそう。映画がヒットした場合、売り上げが分配される契約になっているとのこと。

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 イベントでは混乱の香港情勢について司会者から意見を求められる一幕も。「みなさん、しばらく香港に行くのは控えた方がいいかもしれない」と治安の悪化を憂いつつ、「でも香港の(活動の最前線に立つ)若い人たちの勇気、こんなにも頑張っていることには敬服している。もちろん若い人たちだけじゃない。こんなことは今までになかったこと。香港人として誇り高く思っている」と若者を支持する考えを表明した。

 その上でアンソニーは「やはり香港の未来は、香港人自身が努力して勝ち取るしかないと思う」と熱っぽく発言。「また(香港を支援してくださる)日本の皆さんにも感謝している」と述べ、「これまでずっと香港と日本は文化交流が盛んで、お互いを好きな関係だった。従って、これからも互いの未来について頑張っていければいいなと思っているよ」と笑顔で呼びかけていた。(取材・文:名鹿祥史)

映画『淪落の人』は2020年2月1日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

映画『淪落の人』予告編 » 動画の詳細
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