田中圭の魅力とは?今泉力哉が描く“頑張らない主人公”の物語

こんな田中圭が見たかった!映画『mellow メロウ』より
こんな田中圭が見たかった!映画『mellow メロウ』より - (C) 2020「mellow」製作委員会

 恋愛映画の旗手として注目を浴びる今泉力哉が監督を務めた映画『mellow メロウ』が17日に公開。主演を務めた田中圭の魅力について、今泉監督が語った。

田中圭の魅力がだだ漏れ…『mellow メロウ』予告編【動画】

 昨年は『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』などの話題作が公開された今泉監督。『mellow』ではお洒落な花屋「mellow」の店主・夏目誠一を中心に、今泉監督らしさ満点の群像劇が展開されていく。中学生の宏美(志田彩良)から憧れを抱かれ、常連客の人妻・麻里子(ともさかりえ)からは恋心を打ち明けられる……。監督も「アイデア段階ではこんなモテる予定じゃなかった」と語るように、周囲の人々から一方的に想いを寄せられてしまう夏目だが、そんな役どころが田中のキャラクターにハマっている。

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 今泉監督は「本来、主人公が行動して悩みを解決していくのが物語の基本なのですが、田中圭さんが演じる夏目には特に悩みはない。夏目自身というより、周囲の人々に影響を与える役です。田中さん自身が親しみやすいキャラクターで、近づきがたい男前というよりも、近づきやすい距離感を持っているカッコいい方というのが大きかった」とその魅力を語る。

 なかでも映画の冒頭のシーンは印象的だ。夏目が常連客として通う若き女性店主の木帆(岡崎紗絵)が営むラーメン屋で、男性(山下健二郎)とその恋人が別れ話をしている。その会話を聞いていた夏目は思わず号泣し、誰よりも感情移入してしまう。この場面について今泉監督は「演じる人によっては全然うまくいかないだろうから、人とはちょっとズレているかもしれないけど、繊細だったり優しかったり、というキャラクターにしようと思っていました」と明かす。

田中圭 mellow
(C) 2020「mellow」製作委員会

 その今泉監督は「最近は、葛藤を抱えた主人公がそれを乗り越えて成長するような物語に興味がなくなってきているんです。観る分にはいいのですが。自分が作る場合は熱量が高くないものを作りたい。頑張らない主人公。それで面白い映画にすることは難しいんですが、主人公が成長する物語ってその時は元気をもらえるけど、現実世界ってそんな簡単に成長したりできないから」と自身の映画づくりについて語る。

 ドラマ「おっさんずラブ」で大ブレイクを果たした田中だが、今回の『mellow』では、さまざまな価値観を持った周囲の人々を優しく受け止める主人公の存在に説得力を持たせ、まさに「すぐそばに住んでいそうな主人公」を体現してみせた。今回が初タッグとなった今泉ワールドで本領発揮といえる魅力を放った田中の演技を存分に味わいたい。(編集部・大内啓輔)

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