X-MEN『ニュー・ミュータンツ』4度目の公開延期

　米ディズニーが現地時間12日、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大を受け、実写版『ムーラン』、『X-MEN』シリーズのスピンオフ『ザ・ニュー・ミュータンツ（原題） / The New Mutants』、SFホラー『アントラーズ（原題） / Antlers』という3作品を予定していた公開スケジュールから外した。『ザ・ニュー・ミュータンツ（原題）』に至っては、これで4度目の公開延期となる。

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　『ザ・ニュー・ミュータンツ（原題）』は、自らの意に反して秘密施設に収容されてしまった若き5人のミュータントたちの戦いをホラーテイストで描くスーパーヒーロー映画。監督は『きっと、星のせいじゃない。』のジョシュ・ブーンで、『スプリット』のアニャ・テイラー＝ジョイ、「ゲーム・オブ・スローンズ」のメイジー・ウィリアムズ、「ストレンジャー・シングス　未知の世界」のチャーリー・ヒートンらが出演している。20世紀フォックスの他のマーベル映画とのバッティングを避けるため、そしてディズニーによるフォックス買収の影響などで3度延期されてきた同作が、また延期となった。

　全米公開は『ムーラン』は3月27日、『ザ・ニュー・ミュータンツ（原題）』は4月3日、『アントラーズ（原題）』は4月17日を予定していたが、これらの日付での公開はなくなった。Deadlineによると、ディズニーはいずれも年内の公開を目指して調整中だという。『ムーラン』に関しては、9日のハリウッドでワールドプレミアは予定通り行われたが、古代中国が舞台の同作を中国で同時期に公開できないのはやはり痛手だと判断したのだろう。ちなみに、『ムーラン』の日本公開日はアメリカでの発表に先んじて、4月17日から5月22日に延期されていた。

　同日、米ユニバーサル・スタジオもカーアクションシリーズ第9弾『ワイルド・スピード／ジェットブレイク』の世界公開を、米パラマウント・ピクチャーズもホラー映画の続編『クワイエット・プレイス PARTII』の世界公開を延期すると発表した。（編集部・市川遥）