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名古屋闇サイト殺人事件を描くドキュメンタリー・ドラマ9月公開 ドラマパートに斉藤由貴&佐津川愛美

ポスタービジュアル
ポスタービジュアル - (C)東海テレビ放送

 2007年に起きた名古屋闇サイト殺人事件の実録ドラマを交えたドキュメンタリー映画『おかえり ただいま』が、9月より全国順次公開されることが決定した。『人生フルーツ』(2016)、『さよならテレビ』(2019)などのドキュメンタリーを発表してきた東海テレビ放送の「東海テレビドキュメンタリー劇場」第13弾となる作品で、ドラマパートでは亡くなった磯谷利恵さんの母・富美子さんに斉藤由貴、利恵さんに佐津川愛美がふんする。

【場面写真】斉藤由貴&佐津川愛美出演『おかえり ただいま』

 2007年8月24日の深夜、帰宅途中の女性が3人の男たちに拉致、殺害され、山中に遺棄された。犯人は、携帯電話のサイト「闇の職業安定所」で知り合った男たちだった。事件発生直後から被害者の母を取材してきた東海テレビは、2009年にドキュメンタリー「罪と罰~娘を奪われた母弟を失った兄息子を殺された父~」を放送。その後も撮影を継続し、死刑執行後に犯人の父親の肉声を収録している。

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 映画は主に前半がドラマ、後半がドキュメンタリーの構成。ドラマパートでは、事件前の母娘の日常を軸にしたストーリーが展開。ドキュメンタリーパートでは事件直後から現在に至るまでの被害者の母を取材し、加害者の周辺を取材した映像も含まれる。監督・脚本は、ドキュメンタリー『光と影~光市母子殺害事件弁護団の300日~』(2012)、『死刑弁護人』(2012)、実録ドラマを交えたドキュメンタリー『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(2013)などを手掛けた齊藤潤一。プロデューサーは、齊藤と度々組み『人生フルーツ』『ヤクザと憲法』(2015)も手がけた阿武野勝彦

 斉藤、佐津川のコメントは下記の通り。(編集部・石井百合子)

斉藤由貴(母・磯谷富美子役)
 実際に起きてしまった凄惨な事件を題材にしているので、役を演じるのはとても難しいことでした。ただ、お母様や亡くなられた磯谷利恵さんの思いに、どれだけ近づけるか、誠実に取り組みました。いま、できる限りの気持ちを込めた作品です。映画が、たくさんの人たちの元に届き、事件が風化しないことを願います。

佐津川愛美(娘・磯谷利恵役)
 スタッフの皆さんの熱量に感銘を受けながら、支えてもらいながら、作品と向き合いました。撮影が終わった時の気持ちを私は一生忘れることなく生きていくべきだと思いました。独りの時、あなたの心に思い浮かぶ人はいますか? 思い浮かぶ誰かがいらっしゃる全ての皆さんに、観ていただきたいと心から思います。

映画『おかえり ただいま』は9月、ポレポレ東中野ほか全国順次公開

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