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神尾楓珠、同性愛者役で映画初主演!「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」映画化

神尾楓珠
神尾楓珠

 神尾楓珠が、浅原ナオトによる小説「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」の実写映画化で映画初主演を務めることが発表された。タイトルは『彼女が好きなものは』に決定。公開は今秋予定だ。

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 原作は、WEB小説サイト「カクヨム」で話題作となり、2018年2月に書籍化。2019年にはNHKで「腐女子、うっかりゲイに告る。」(金子大地主演)のタイトルでドラマ化もされた。同性愛者であることを隠しながら生活する主人公の高校生・安藤純とBL好きの同級生・三浦紗枝との恋愛を通じ、世間の“ふつう”という価値観とのギャップに向き合う男女の姿を描く。監督を務めるのは、『にがくてあまい』(2016)、『世界でいちばん長い写真』(2018)などで知られる草野翔吾だ。

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 主人公の純役を担うのは、「アンナチュラル」(TBS系)、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、公開中の『樹海村』や、4月2日公開の『裏アカ』と話題作への出演が続く神尾。「異性を愛したい」「家庭を築きたい」と世間で“ふつう”と言われる幸福を手にしたいと願いながらも、自分らしさとの狭間で葛藤する純にふんする。

 本作が映画初主演となる神尾は「撮影時にはそのことにとらわれることなく、作品のことをただただ考える毎日でした。草野監督とは、作品に対しての共通認識を持つことができ、現場ではお互いが委縮することなく、言いたいことを素直に言える環境を作ってくださったことに感謝しております」と撮影を振り返り、「『自分らしさ』とは何か、『自分らしく生きること』とは何か。そういったことを考えるきっかけになってくれれば、嬉しく思います」と本作について語っている。

 映画化にあたり、原作者の浅原は「原作執筆時、『同性愛』ではなく『同性愛者』の話を書こうと……別に思っていませんでした。でも、結果的にそうなりました。普通になりたい願望と、普通になれない現実。『好きな相手が同性でもいいと思うよ』では片づかない複雑な内面を書いた物語は、多くの方の共感と好評を得て、映画化にまで至りました。その複雑さはこの映画にもしっかり残っていると思います」とコメントと寄せている。

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 草野監督は「私たちがどこかで見ないふりをしていた本音の言葉に溢れた原作を映画化するにあたり、自分にできることがあるのだろうか、と真剣に悩みました。でも、同じかそれ以上に、純のことを、純を取り巻く環境を多くの人に知ってほしいと強く思いました」と熱い思いを語り、神尾についても「私が原作を読んだイメージそのままの純を繊細に表現してくれました」と絶賛した。

 本作は、2019年にロングランヒットを記録した『愛がなんだ』の企画・制作・プロデュースや、韓国映画『はちどり』(2020)を配給した映画制作配給会社のアニモプロデュースが企画・制作・プロデュースした最新作となる。(編集部・梅山富美子)

コメント全文

■原作者:浅原ナオト
原作執筆時、「同性愛」ではなく「同性愛者」の話を書こうと……別に思っていませんでした。でも、結果的にそうなりました。普通になりたい願望と、普通になれない現実。「好きな相手が同性でもいいと思うよ」では片づかない複雑な内面を書いた物語は、多くの方の共感と好評を得て、映画化にまで至りました。その複雑さはこの映画にもしっかり残っていると思います。まずはお楽しみいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

■神尾楓珠
この作品への出演が決まった時に、まず最初に思ったことは、この作品はとても真摯に向き合わなければならない、というものでした。自身が演じることになる安藤純というキャラクターを深く理解し、決して軽く捉えてはいけないということを肝に銘じながら、この役を演じました。僕にとっては本作が映画初主演作となりますが、撮影時にはそのことにとらわれることなく、作品のことをただただ考える毎日でした。草野監督とは、作品に対しての共通認識を持つことができ、現場ではお互いが委縮することなく、言いたいことを素直に言える環境を作ってくださったことに感謝しております。この作品を観て、「自分らしさ」とは何か、「自分らしく生きること」とは何か。そういったことを考えるきっかけになってくれれば、嬉しく思います。

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■草野翔吾監督
私たちがどこかで見ないふりをしていた本音の言葉に溢れた原作を映画化するにあたり、自分にできることがあるのだろうか、と真剣に悩みました。でも、同じかそれ以上に、純のことを、純を取り巻く環境を多くの人に知ってほしいと強く思いました。原作に向き合うのと同じだけ、自分の中の偏見と向き合い、浅原さんに何度もディスカッションに付き合っていただきながら、脚本を書きました。そして神尾楓珠さんが、私が原作を読んだイメージそのままの純を繊細に表現してくれました。白いスクリーンの向こう、透明な壁の向こうにいる純のことを、知ってもらえたら嬉しいです。

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