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倉悠貴の魅力とは?衝撃作『衝動』新鋭監督が主演抜擢の理由明かす

倉悠貴
倉悠貴

 放送中の連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)で、ヒロインの弟・ヨシヲ役に抜擢され注目を浴びた俳優、モデルの倉悠貴(21)。彼が主演を務める新作映画『衝動』(公開時期未定・見上愛とダブル主演)が、現在公開に向けて編集段階に入っている。同作の監督を務める土井笑生を「ここまで身も心も削り、体当たりでハチを演じてくれた倉さんには感謝しかありません」と言わしめるが、倉の魅力とはどこにあるのか? 土井監督が、倉を主演に起用した理由から撮影中の忘れがたい出来事までを語った。

【動画】倉悠貴登壇、主演映画『夏、至るころ』舞台あいさつ【トークノーカット】

 倉は、2019年に月9「トレース~科捜研の男~」で俳優デビュー。昨年公開された女優・池田エライザの監督デビュー作『夏、至るころ』の主演を務め、現在、清水崇監督のホラー映画『樹海村』が公開中と目覚ましい活躍を見せている。人気に火がついた朝ドラ「おちょやん」では、明るく太陽のような姉とは対照的に、殺伐とした世界で日陰者として生きてきた青年の悲哀や絶望を見事に体現し、一躍お茶の間の人気者となったが、新作映画『衝動』もまた裏社会を生きる青年というダークな役どころ。倉が演じるのは、福島の地方都市から東京に逃れ違法薬物の運び屋の仕事をする少年ハチ。孤独な彼が、一人の少女と出会ったことから互いにかけがえのない存在になっていく。メガホンをとるのは、TBSドラマ「4分間のマリーゴールド」や映画『名も無き世界のエンドロール』などの制作に携わってきた土井笑生(どい・しょうき)。

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 土井監督いわく、本作には過激なバイオレンス描写もあり「とにかく肉体的にも精神的にもキツかったんだろうなと思います。最後の方は身も心もボロボロになっていたような。ご自身がクランクアップのときに『本当に辛かった。初めて役者を辞めたいと思った』と話されたほどです」と撮影を振り返る。

 倉のキャスティングについては「ほとんど一目ぼれに近かった」という土井監督だが、初めに倉の演技を観たのが2019年に放送されたドラマ「his~恋するつもりなんてなかった~」。『愛がなんだ』の今泉力哉監督が映画『his』の前日譚として制作した作品で、倉は同い年の同性と恋に落ちる高校生を演じていた。土井監督は、「繊細な感情の揺れを表情や仕草で見事に表現されていて、内に秘めた強い何かを感じさせる、印象的な目をしていた」と倉に魅了され、オファーに至った。倉は大阪府出身で、土井監督は初対面の印象を「話してみるととても気さくで、同じ関西出身ということもあり話のリズムも合う方だなと感じました。人見知りするけど、実はおしゃべりという点も共通していました」と語っている。

 出演が決定し、作品の過激な描写や表現について倉に話したところ「『覚悟はできています』と頼もしいお返事をいただきました」と土井監督。倉と作品や役について理解を深めるためにと土井監督が第一に行ったのが、登場人物の背景や人生を記した「キャラクター表」を作ることだったという。

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 「メインのキャラクターについては、劇中で触れられない設定や過去の細かいエピソードをまとめたキャラクター表を作っていたので、それを元にハチの人物像について意見交換をしました。学校に通っていた頃の部活は? 初恋はいつ? 家族や学校の中での立ち位置は? など、劇中では語られませんが等身大のハチを表現するため、倉さんと共有しておきたいことのひとつでした」

 撮影が進むにつれ、土井監督は倉の「計算のない演技」に惹かれたと言い、「わかりやすい喜怒哀楽ではなく、観ているこちらに想像の余地を与える表情や目のお芝居は、倉さんの大きな強みであると感じました」と評する。「ご本人もおっしゃっていましたが、あまり深く考えずに直感的に役を捉えているように感じました。とても素直に役に向き合われていて、相手のお芝居に柔軟に合わせているようなイメージがあります」

 とりわけ倉が土井監督を圧倒したのが、ラブホテルで一日缶詰状態となって撮影したクライマックスのシーンだった。役に没入するあまりカットがかかっても泣き叫び暴れていたと言い、その時の倉をこう振り返る。「軽い過呼吸も起こしていたので休憩を挟みつつ何とか撮影しましたが、あれは演技を超えて、ほとんど素だったような気がします。他にも、本読みの段階で泣くシーンではなかったのですが、感情が溢れ出して涙が流れてしまったり。とにかく感受性が鋭く、素直でピュアな方なんだなと思いました。そういうところがハチを演じる時にも出ていて、ここまで身も心もボロボロになってくれると監督冥利に尽きます」

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 同作は現在編集段階にあるが、倉の朝ドラ人気は土井監督を大いに喜ばせた。「おちょやん」を視聴していた土井監督は「特に杉咲花さんとの二人芝居の別れのシーンは涙なしには観られなかったですね。また、ヨシヲがハチとどことなくかぶるんですよね。あまりに感動して、リアルタイムで観た後に思わずご本人に連絡してしまいました(笑)」と興奮気味に語っている。

 映画『衝動』では、倉の新境地が見られると自信を見せる土井監督。朝ドラで倉のファンになった視聴者に以下のように呼び掛けている。「朝ドラって本当に反響がすごくて、本作『衝動』のような単館系の映画は、まずは人様に知ってもらうところからだと思っているので、今回の倉さんのご出演によって、多くの層に知ってもらえる機会を得たことはとてもありがたかったです。朝ドラのヨシヲからこの映画を知っていただいた方たちには、ビックリするような倉悠貴と激しい内容に驚かれるかと思いますが(笑)。少しでも映画『衝動』に興味を持っていただければと思っております」(編集部・石井百合子)

池田エライザ、初監督作品を語る!映画『夏、至るころ』公開記念舞台あいさつ【トークノーカット】 » 動画の詳細
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