木村拓哉、観客450人と敬礼実演 風間になりきり「やり直せ」

俳優の木村拓哉が20日、都内で行われた映画『教場 Requiem』初日舞台あいさつに登壇し、劇中でお馴染みの“敬礼”を観客にレクチャー。観客は生徒役の綱啓永、齊藤京子、倉悠貴、井桁弘恵、猪狩蒼弥(KEY TO LIT)と共に、木村に向けて凛々しい敬礼を披露した。この日は、中江功監督も来場した。
本作は、警察学校の実態をリアルに描いた長岡弘樹のミステリー小説シリーズ「教場」をテレビドラマ化したシリーズの映画版前編『教場 Reunion』に続く後編。木村演じる教官・風間公親のもと、第205期生たちが奮闘する姿を描く。
イベント冒頭、バルコニー席で観客と共に鑑賞していた木村にスポットライトが当たると、会場には歓喜の悲鳴が響く。木村は「不意打ちを風間流にしてみたくて。みんながどうやって映画を観てくださっているか、リアルに体感したくて」と話し、「何人かは本当のラストを知っていない。エンドロールが流れた瞬間に結構な割合でお手洗いに行って……。でも、卒業式のシーンでは何人ものお客様が目から流れるものを拭ってくださっていて、皆さん真摯に向き合ってくれていると、(感じて)ありがたかったです」と喜んだ。
劇中では、行進や敬礼など生徒全員でそろえる所作が多く、綱が「大変でした。最初は本当にバラバラでした」と明かすと、木村は「スタッフと衝突してたもんな!」と一番端に視線を送る。そこにいた猪狩は「すみませんでした。本当に」と平謝り。スタッフが「もうちょっと練習した方がいい」と危惧する一方、役者たちには「もうできる」という自信が生まれていたそうで、木村は「現場は熱くなっていました」と振り返る。また、「警察指導のスタッフも、コロナ前の一作目のときは、今ほどコンプライアンスを構築していなかったので、その時はドン引きするくらい……。大丈夫か? と思うくらい厳しかったです」と告白。だからこそ、どのシリーズでも卒業式で完ぺきに所作ができるようになった生徒たちを見ると感動すると明かした。
そんな話の流れで、綱たちが猪狩の号令で敬礼を披露することになると、木村は風間役を買って出て、整列した綱たちの前に立つ。猪狩が「気をつけ! 敬礼! よろしくお願いします!」と大声で発すると、綱たちも後に続いて「よろしくお願いします!」。そして、「休め!」の声と共に終了すると、井桁たちは「緊張した~」と安どの表情。それだけでは終わらず、木村は「やりますか? みなさん、ご起立いただいて。ライターの皆さんはやらないですか?」と観客や報道陣に声をかける。
結局、観客と共に再び敬礼をすることになると、木村は「おしゃれなネイルをされている方は(指を)開きたくなるのはわかるんですけど、風間教場では絶対に許されないので。指先は絶対に体の横に沿わせる状態。肩甲骨を若干寄せる感じ。何をやっているんですか、初日の舞台あいさつで」とノリツッコミをしながらレクチャー。しかし、観客450名の「よろしくお願いします」が一度でそろうわけもなく、“木村教官”から無情にも「やり直せ」のダメ出し。2回目、無事に終えると、木村は「背中で感じた。みんなの本気というか。すごくよかったです」とニッコリ。猪狩が「(1回目は)ひどかったです。あの辺の、高い席のみなさんがヌルヌルとやっていました」とリークすると、「酷いって言うな! あの辺って言うな!」と笑う木村。10分以上にわたる敬礼コーナーを全員で楽しんでいた。(錦怜那)


