ロボットアニメはさらに世界へ ガンダム『閃光のハサウェイ』プロデューサー語る

ガンダムシリーズのこれからは小形尚弘プロデューサー
ガンダムシリーズのこれからは小形尚弘プロデューサー - (C) 創通・サンライズ

 ガンダムシリーズ最新作となる、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が5月21日に公開を迎える。ガンダムシリーズの生みの親・富野由悠季の小説発表から30年以上を経て実現した劇場版について、プロデューサーの小形尚弘が、日本が誇るロボットアニメ文化の行く末と共に語った。

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 1989年に発表された小説は、アムロ・レイとシャア・アズナブルの確執に決着をつける『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)から続くSF巨編。宇宙世紀0105年を舞台に、アムロの戦友ブライト・ノアの息子であるハサウェイ・ノアが、反地球連邦政府運動「マフティー」を率いて、腐敗した政府に反旗を翻す姿を描く。

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 映画化にあたって、『虐殺器官』などを手掛け、数々のガンダムシリーズに携わってきた村瀬修功に監督を依頼。かねてから村瀬監督のビジュアルに惹かれていたという小形プロデューサーは、「単純なスペックでいえば、我々の手に余る映像が出来上がったなと思っています(笑)。先日、ドルビーシネマ版の試写を確認したのですが、そこでようやく100%に近いクオリティーが発揮されていた。もちろん、村瀬監督はこうなると想定していたと思いますが、僕をはじめ多くのスタッフにとっては、完成してはじめてこんな映画を作ったのか……という驚きが、率直な印象ですね」と自信をのぞかせる。

 高精細の映像で描かれるのはモビルスーツ戦だけではない。本作では、ハサウェイを中心に、謎の美少女ギギ・アンダルシア、連邦軍大佐ケネス・スレッグら三人の登場人物をめぐる人間ドラマも繊細に描写される。小形プロデューサーは「ガンダムシリーズなのでモビルスーツ戦も見どころですが、村瀬さんは人間ドラマも得意な方。小説に忠実に、しっかりと人間ドラマから入る『ガンダム』があってもいいのではないかと考えました」と明かす。

 「先日、『シン・エヴァンゲリオン』を観たのですが、エモーショナルな印象の『エヴァ』と比べて、『閃光のハサウェイ』はどちらかといえばドライな作品。『エヴァ』と真逆の手触りの映画になったと感じています。もちろん、それが富野さんや村瀬さんの持ち味だと思いますし、澤野弘之さんの音楽がエモーションな部分を補ってくれているので、結果として良いさじ加減の作品になりました」。

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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』

 その『シン・エヴァ』は、興行収入100億円を目指せるヒットを記録。ガンダムシリーズはハリウッドにおける実写版が本格始動するなど、ロボットアニメをめぐる状況は、ここ数年で変化を迎えている。「ロボットアニメって、ニッチではありますが、日本独自の文化であり、こんなに発展している国はない。この分野については、ディズニーやピクサーにも勝てると思っています。向こうがやるかやらないかは別にしてですが(笑)」と語る小形プロデューサーは、独自の文化の世界的な発展に期待をかける。

「ロボットアニメの文化も、これまでアジア圏には広まっていましたが、欧米圏ではまだニッチなものでした。しかし、アメリカではガンプラが最高益を年々更新し、巣ごもり需要でその他の地域でも売り上げが伸びている。ガンダムシリーズだけでも、ここ数年で取り巻く状況はより大きなものになってきたと思っています」という小形プロデューサーは「『閃光のハサウェイ』も、コロナ禍でなければもっとグローバルな観客に向けて公開するつもりでした。これからもガンダムシリーズでは、良い作品については広く劇場で観ていただきたい。日本と同時ではないにしても、世界の人たちがガンプラを手に取り、作品を観るタイミングは増えていくでしょう」と明かした。(編集部・入倉功一)

映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は5月21日より全国公開

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