『えんとつ町のプペル』が世界最大級のアニメーション映画祭アヌシー映画祭へ

ロッテルダム映画祭クロージングフィルム選出に次ぐ快挙。『映画 えんとつ町のプペル』
ロッテルダム映画祭クロージングフィルム選出に次ぐ快挙。『映画 えんとつ町のプペル』 - (C) 西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会

 フランスで6月14日~19日に開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2021の長編コンペティションのラインナップが20日(日本時間21日)に発表され、メインのオフィシャル部門に日本から西野亮廣製作総指揮・原作・脚本&廣田裕介監督『映画 えんとつ町のプペル』、安藤雅司監督『鹿の王 ユナと約束の旅』(9月10日公開)、タムラコータロー監督『ジョゼと虎と魚たち』の3作が選ばれた。 

 同映画祭は世界最大級のアニメーション映画祭として知られ、例年、コンペティション部門には長短編合わせて2,700本以上の応募があるという。長編コンペティションはオフィシャルと前衛的な作品をそろえたコントルシャンの2つあり、オフィシャルには10作品が選出された。中でも『映画 えんとつ町のプペル』は先頃に発表された第50回ロッテルダム国際映画祭(オランダ・6月2日~6日)の、アニメ初のクロージングフィルム決定に続いての快挙となる。

 『映画 えんとつ町のプペル』は西野が手がけた絵本が原案で、煙で覆われた町を舞台に、えんとつ掃除の少年ルビッチとゴミ人間プペルが星を探しに行く冒険ファンタジー。プレスリリースには同作品について「驚くべき独創的な未来を描いた作品がSTUDIO4℃からやって来た」の一文が添えられており、今日的なテーマを含んだ内容と、『海獣の子供』(2019)が2019年のコントルシャン部門で上映されて話題を呼んだSTUDIO4℃制作であることが選出のポイントとなったようだ。

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鹿の王
『鹿の王 ユナと約束の旅』より - 角川映画株式会社、日本テレビ放送網株式会社、Production I.G

 一方、「(アニメ制作会社)ボンズのジューシーなロマティック・コメディー」(同映画祭プレスリリースより)と評された『ジョゼと虎と魚たち』は、映画祭のオープニング作品として上映される。同作の前には、スタジオポノック制作の短編『トモローズ・リーブス(英題) / Tomorrow’s Leaves』が世界初上映されることも合わせて発表された。

ジョゼと虎と魚たち
『ジョゼと虎と魚たち』より - (C) 2020 Seiko Tanabe / KADOKAWA / Josee Project

 同映画祭は昨年60周年を迎え数々の記念イベントを用意していたが、コロナ禍の影響でオンライン開催のみとなったため延期に。今年はオンラインとリアルのハイブリット型の開催にこぎつけたことで、念願の60年のお祝いを行えることとなった。目玉の一つとして制作されたのが、11人の過去の受賞監督が記憶をテーマに1分間の短編を制作した『メモワール・ドゥ・ミニュート(原題) / Memoire d’une minute』。参加監督は上映当日のお楽しみのようだ。

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 また毎年1か国を“名誉国”として選び、日本も過去2回特集が組まれてきたが、今回はアフリカ全体をフィーチャーする。さらにVR部門では巨匠テレンス・マリックがエグゼクティブプロデューサーを務めた作品の一部を視聴体験できるそうで、世界的な拡大を見せているアニメ市場の勢いを感じられそうだ。(取材・文:中山治美)

5月20日までに発表されている日本上映作品は下記の通り。

【長編コンペティション・オフィシャル部門】
廣田裕介監督『映画 えんとつ町のプペル』(2020)
安藤雅司監督『鹿の王 ユナと約束の旅』(2020)
タムラコータロー監督『ジョゼと虎と魚たち』(2020)

【短編コンペティション部門】
ズビグニェフ・チャプラ監督『オン・タイム(原題) / On Time』(日本・ポーランド)

【卒業制作短編コンペティション部門】
ふるかわはら ももか監督『かたのあと』(2020)

【TVフィルム・コンペティション部門】
湯浅政明監督「日本沈没2020」(2020)
宮澤真理監督「こにぎりくん えんそうかい」

【コミッションド・フィルム・コンペティション】
水尻自子監督「ザグレブ国際アニメーション映画祭2020トレイラー」(2020)
水江未来監督「悲しみの子供たち」(Maison book girlのMV)

【特別上映】
スタジオポノック『トモローズ・リーブス(英題) / Tomorrow’s Leaves』
明石家さんま企画・プロデュース、渡辺歩監督『漁港の肉子ちゃん

【ワーク・イン・プログレス部門】
中澤一登監督「海賊王女」

アヌシー国際アニメーション映画祭は6月14日~19日に開催

【2021年6月1日】上映作品の変更を反映しました。

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