エドガー・ライトが謎多きバンド、スパークスに迫る　初監督ドキュメンタリー公開決定

　『ベイビー・ドライバー』などで知られるエドガー・ライト監督が手掛ける初めてのドキュメンタリー映画『The Sparks Brothers（原題）』が2022年に全国公開されることが明らかになった。

エドガー・ライト監督『ラストナイト・イン・ソーホー』予告編【動画】

　監督作『ラストナイト・イン・ソーホー』が現在公開中のライト監督。初ドキュメンタリー映画は、兄ロンと弟ラッセルのメイル兄弟からなるバンド、スパークスの真実に迫るものとなる。同バンドはデビュー以来、謎に包まれた唯一無二のバンドとして知られ、最近ではレオス・カラックス監督の最新作『アネット』（2022年4月1日公開）で原案・音楽を努めたことでも話題となった。

　ドキュメンタリーでは、彼らの半世紀にわたる活動を貴重なアーカイブ映像やバンドが影響を与えたアーティストたちのインタビューとともに振り返る。スパークスの魅力を語るのは、グラミー賞アーティストのベックをはじめ、スパークスとコラボも果たした世界的ロックバンドのフランツ・フェルディナンドのフロントマンであるアレックス・カプラノス、今年ロックの殿堂入りを果たしたトッド・ラングレン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト・フリー、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の主演でも知られるアイスランド出身の歌手ビョーク（声の出演）など、80組にのぼる。

　今年のサンダンス映画祭でワールドプレミアを飾った本作は、ハリウッド映画批評家協会賞ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたほか、5つの映画賞（シカゴ映画批評家協会賞、ラスヴェガス映画批評家協会賞、デトロイト映画批評家協会賞、ポトランド映画批評家協会賞、フェニックス・オンライン映画批評家協会賞）のドキュメンタリー映画部門でノミネートされた。（編集部・大内啓輔）