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サンディエゴ・コミコン本格的にリアル開催 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』にファン熱狂

久々のリアル開催となったコミコンを盛り上げた『ダンジョンズ&ドラゴンズ』キャスト
久々のリアル開催となったコミコンを盛り上げた『ダンジョンズ&ドラゴンズ』キャスト

 コロナ禍以前の2019年、13万5,000人以上を動員した世界最大級のコンベンション、コミコン・インターナショナル(通称コミコン)が約3年ぶりに本格的な対面イベントとして開催。会場となるコンベンションセンターのある、カリフォルニア州サンディエゴの街は、各地から集まったオタクたちで久々にあふれかえった。

【動画】『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』予告編

 初日となる現地時間7月21日、全米で来春公開予定の超大作『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』が、コミコンの目玉となる、ホールHのトップバッターとして登場。ロールプレイングゲーム(RPG)の生みの親とも言われる人気ゲームが原作の話題作ということもあり、約6,500人を収容できる巨大ホールは、平日ながらほぼ満員。久々にファンたちの熱気に包まれた。

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久々に人で埋まったホールH 写真:細谷佳史

 パネルには、クリス・パインミシェル・ロドリゲスヒュー・グラント、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で注目されたソフィア・リリス、「ブリジャートン家」で人気のレゲ=ジャン・ペイジら主要キャストと、監督と脚本を手掛けた『スパイダーマン:ホームカミング』の脚本家コンビ、ジョナサン・ゴールドスタインジョン・フランシス・デイリーらが参加した。

 『ダンジョンズ&ドラゴンズ』についてパインは「僕はD&Dの大ファンというわけじゃなかった」と告白。その上で「監督たちがD&D関連のアイテムが入った贈り物を送ってきたんだ。それをD&Dが大好きな13歳の従兄弟と一緒に開けた時、どんどん興奮していく彼を見て、これはなにかすごいものだぞってことがわかった」と本作に惹かれた理由を語った。

 また、イギリスを代表する大物俳優であるヒューは、今回がコミコン初参加。パネルの司会者が「あなたは長年のD&Dファンだとお聞きしましたが?」と水を向けると、ミシェルが「彼はS&Mと勘違いしているんじゃない」とジョークで横槍。「彼女は間違ってはいないね」とほうけた感じで返すヒューに、会場は大きな笑いに包まれた。

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コミコン会場外に設置された『ダンジョンズ&ドラゴンズ酒場 写真:細谷佳史

 パネルの最後には、監督たちが、本編のハイライトシーンのいくつかを初公開。さらに、スペクタクル感満載の予告編を世界最速で公開し、会場を大いに盛り上げた。また、今回のコミコン期間中、会場の外には、本作の世界観を堪能出来る”D&D酒場”が特別に設置。モンスターの遺跡が並ぶ薄暗い不気味な廊下を抜けると、テーブル代わりのタルが並んだ中世仕様の酒場が現れ、古い衣装をまとったウェイターやウェイトレスたちが、緑色に輝く氷が入った”ドラゴンビール”を提供してくれる。ビールを飲みながら酒場の窓(スクリーン)に映る景色を眺めていると、突然、雄叫びと共にモンスターが飛来。スクリーンのモンスターが煙を吐くと酒場内にも煙が立ち込め、天井が揺れるという、4D体験を楽しむことができる趣向が用意されていた。

 初公開された映像や、パネルにおけるキャストたちの和気あいあいとしたやりとりは、『ロード・オブ・ザ・リング』やドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のような重厚なドラマとは一味違う、ライトタッチの楽しいファンタジー作品を期待させる。(取材・文 細谷佳史)

映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』予告編 » 動画の詳細
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