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『バットガール』お蔵入りにガッカリ 悪役ブレンダン・フレイザーも無念

「ファンも制作を望んでいたはず」ブレンダン・フレイザー
「ファンも制作を望んでいたはず」ブレンダン・フレイザー - Andreas Rentz / Getty Images

 DC映画『バットガール(原題) / Batgirl』に悪役で出演していた『ハムナプトラ』シリーズなどのブレンダン・フレイザーが、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの決定によって同作がお蔵入りとなってしまったことについて、無念の思いをVarietyのインタビューで明かしている。

ブレンダン・フレイザー『ハムナプトラ』から現在まで【フォトギャラリー】

 『バットガール(原題)』は、ゴッサム市警本部長ジェームズ・ゴードンの娘にして、バットガールとなるバーバラ・ゴードンが主人公のヒーロー映画。米 HBO Max 用の配信作品として制作されたが、ワーナーメディアとディスカバリーが統合して誕生した、ワーナー・ディスカバリーのCEOデイビッド・ザスラフの新たな経営方針に基づき、お蔵入りが決定して話題を呼んでいた。

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 『イン・ザ・ハイツ』のレスリー・グレイスがバットガールを演じ、ブレンダンは放火魔のファイヤーフライ役で出演。「ファンの皆さんも、心からこの作品の制作を望んでいたと思います。レスリー・グレイスも全力を傾けていました」と無念をにじませるように語ったブレンダンは「この映画は(配信向けに)小さなスクリーンを想定して撮影されました。ストリーミングと劇場公開がせめぎ合う時代において、炭鉱のカナリアのような存在になってしまったんだと思います」と分析している。

 一度はハリウッドの表舞台から遠ざかっていたブレンダンは今年、ダーレン・アロノフスキー監督の最新作『ザ・ホエール(原題) / The Whale』を発表。ゲイの恋人を選んで家族を捨て、恋人の死後、暴飲暴食を繰り返して体重600ポンド(約272キロ)となった主人公を演じたブレンダンの演技は絶賛されており、アカデミー賞ノミネートも期待されている。『バットガール(原題)』は残念な結果となってしまったが、ブレンダンは「このことから何が学べるか? 信頼できるフィルムメーカーと仕事をすることです。ダーレンのようなね」と語っている。

 また『バットガール(原題)』では、ティム・バートン監督の『バットマン』シリーズで主演を務めたマイケル・キートンが、再びバットマンを演じたと報じられていた。お蔵入りについて、Deadlineの取材に答えたキートンは「ビジネス上の決断だったのだと思う。いい映画だったんだけどね」と答えている。キートンは、DCの新作映画『ザ・フラッシュ(原題) / The Flash』(2023年6月23日全米公開予定)にもバットマン役で登場予定とされているが、同作はフラッシュを演じるエズラ・ミラーの問題行動が取り沙汰されており、ワーナーが、お蔵入りする可能性も含めた複数のオプションを検討していると報じられている。(編集部・入倉功一)

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