『トップガン』ヴァル・キルマーさん、正式な死因が判明

映画『トップガン』『ドアーズ』『トゥームストーン』『ヒート』『バットマン フォーエヴァー』など数々の代表作を持つ俳優のヴァル・キルマーさんの正式な死因が明らかになった。
TMZ.comが入手したロサンゼルス郡公衆衛生局発行の死亡診断書によると、死因は当初伝えられた通り肺炎だった。診断書ではさらに詳しく、急性低酸素血症性呼吸不全、慢性呼吸不全、舌扁平上皮がんがその原因になったと記されている。その他の要因としては、栄養失調と気管食道瘻(食道と気管がつながった状態。気管切開手術の合併症として発生しやすい)が挙げられている。
ヴァルさんは今月1日(現地時間)にロサンゼルスで死去した。65歳だった。
ヴァルさんは2017年に喉頭がんであることを公表し、手術の結果、本来の声を失い、話す際には専用の装置が必要になっていた。それでも『トップガン』の36年ぶりの続編である『トップガン マーヴェリック』(2022)で、主人公マーヴェリック(トム・クルーズさん)のかつてのライバルであるアイスマン役を続投。AI技術によって復元された声で再びトムと共演し、『トップガン』ファンの胸を熱くした。
3日、ラスベガスで開催されたシネマコンに出席したトムさんは、ヴァルさんを追悼。「親愛なる友人、ヴァル・キルマーに敬意を表したいと思います。彼の作品にどれほど感銘を受けたか、彼が『トップガン』に参加し、後に『トップガン マーヴェリック』で帰ってきてくれたことが、私にとってどんなに光栄で感謝すべきことだったのか、言葉では表現できません。彼は映画を愛していました。私たちに多くを与えてくれました。今日この場で、彼との素晴らしい思い出を共に振り返りながら、静かな時間を共有できたらと思います」と黙祷し、ヴァルさんに「次の旅路に幸あれ」と告げた。(朝倉健人)


