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生田斗真の「鎌倉殿の13人」に続く“怪物”ぶりに戦慄

第13回より生田斗真演じる一橋治済
第13回より生田斗真演じる一橋治済 - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の20日放送・第16回では、平賀源内(安田顕)を巡る悲劇にしんみりするなか、終盤の衝撃的な場面に戦慄の声が相次いだ(※ネタバレあり。第16回の詳細に触れています)。

【画像】江戸城の恐ろしい面々…「べらぼう」第16回場面写真

 第16回「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」では、エレキテルの図面が盗まれ偽物が世に出回ったことで“イカサマ”呼ばわりされていた源内が、“不吉の家”と呼ばれるいわくつきの家でひっそりと暮らしていた。そのころ、江戸城では次期将軍として将来を期待されていた徳川家基(奥智哉)、そして老中首座の松平武元(石坂浩二)が立て続けに亡くなり、意次(渡辺謙)に疑いの目が向けられる。そんな矢先、源内が殺人の疑いで投獄されてしまう。

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 意次に源内の無実を訴える蔦重(横浜)や須原屋(里見浩太朗)の奔走もむなしく、獄中死という最悪な最期を迎えた源内。公の場では「無念であった」と冷静にあろうとしながら「源内、言うたではないか。お前のために忘れろと…」と涙を浮かべる意次、悔しさのあまり「忘八!」と涙ながらに意次に食って掛かる蔦重……。志半ばにこの世を去った源内の死を悼む中、おもむろに映し出されたのが「薩摩の芋はうまいのう…」と笑顔の一橋治済(生田斗真)。途端にSNSでは「黒幕はおまえかー!」「やっぱりお前か」「許せねぇ…」「この顔ムカつくな~」と涙から怒りの声に変わった。

 治済の側では証拠隠滅とばかりに、源内が執筆した「死を呼ぶ手袋」を巡る草稿が燃やされていたが、意次の密命を受け家基の死の真相を独自に捜査していた源内の口封じとみられている。前話では、源内の調査により家基の死因が、家基のはめていた手袋に毒が仕込まれていた可能性が浮上。終盤には源内と同じ説をにらんでいた武元が手袋を入手した矢先、死亡。その際、武元の屋敷から手袋を奪い去っていく正体不明の女の影、不敵な笑みを浮かべて人形を操る治済の姿が映し出され、まるで裏で糸を引いている黒幕が治済だと示唆するかのような演出だった。

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 源内が殺害したとされるのは、タダで住めるという“不吉の家”、そして仕事を世話した大工の久五郎(齊藤友暁)。その仕事は、旗本屋敷の普請の図面を作成するもので、依頼者は丈右衛門(矢野聖人)を名乗る男。源内はその仕事が意次の計らいと思い込んでいたが、意次本人は身に覚えがないという。さらに、源内はとうに刀は売りに出し、腰にあるのは竹光。さらに酒に酔っての凶行だというが源内は下戸だった。また、蔦重によると源内の屋敷には依頼した原稿の草稿が一部しか残されておらず、それを持ち去った者がいたことになる。なお、源内がおかしくなったのは久五郎から入手した煙草が原因ではないかとの見方もある。

 生田演じる治済は、8代将軍・吉宗の孫にあたり、10代将軍・家治とはいとこ。「次々と将軍後継者が早世する中、最後に残った治済の息子・家斉が11代将軍となり、治済は「将軍の父」としてすべての富と権力を得るようになる」と公式サイトでは紹介されている。

 生田といえば、2022年放送の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では後鳥羽上皇(尾上松也)の側近・源仲章(みなもとのなかあきら)役で話題に。政を手中に収める北条が面白くない後鳥羽上皇の手足となり、平賀朝雅(山中崇)をそそのかして北条義時(小栗旬)の父・時政(坂東彌十郎)とりく(宮沢りえ)の息子・政範(中川翼)を毒殺させたりと暗躍する役どころだった。

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 生田は「べらぼう」の出演発表時に「「鎌倉殿の13人」で源仲章を演じた際、あまりの悪役ぶりに多くの皆様に嫌われることとなりました(笑)。今回は“なんかむかつく仲章”を超えるべく、怪物と呼ばれた男、一橋治済をつとめます。ニコニコしながら邪魔者を次々と排除していく気味悪さを身勝手に演じたいと思います」とコメント。「昨今、治済が全ての黒幕であり、自らの息子を将軍にすべく暗躍していたのではないか、という説が有力なようです。人当たりが良くて、すごく優しそうなのに、非道な行いを平気な顔でやり遂げていく。そんな治済を目指していきます」とも話していた。(石川友里恵)

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