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「べらぼう」横浜流星VS風間俊介、笑顔のケンカが恐ろしすぎた

第20回より風間俊介演じる鶴屋
第20回より風間俊介演じる鶴屋 - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の25日放送・第20回では、これまで地本問屋の鶴屋(風間俊介)や西村屋(西村まさ彦)らに行く手を阻まれてきた蔦重(横浜)が“倍返し”ともいうべき一手に出て、その策士ぶりに驚きや歓喜などさまざまな声で沸いた(※一部ネタバレあり)。

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 蔦重が営む耕書堂の気運が大きく変わったのが、朋誠堂喜三二(尾美としのり)の本「見徳一炊夢」が、大田南畝(四方赤良/桐谷健太)の「菊寿草」(批評本)で絶賛されたこと。「見徳一炊夢」の評判は市中の本屋にも広まり、岩戸屋源八(中井和哉)ら一部の地本問屋は「今年一番の評判の本を置けないなんて」と不満を漏らし始めた。ついに岩戸屋は耕書堂に赴くと「見徳一炊夢」を仕入れたいと言い、蔦重は岩戸屋の「言い訳が立てば」の一言から市中の本屋と取引するための奇策を思い立つ。

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 蔦重が立てた作戦は、西村屋の錦絵を妨害し、西村屋がその対応に追われて細見に手が回らなくなるという盲点を作り出すこと。西村屋らと違って冷静に事の成り行きを見定め、「何よりも細見を大事にすべき」と忠告していた鶴屋。しかし細見を二の次にしていた西村屋はまんまと蔦重の策にはまり、ついに細見をひと月休む事態に。その頃合いを見計らい、岩戸屋は仲間を引き連れて鶴屋、西村に「そろそろ蔦重と取引をさせてほしい」と迫り、鶴屋は「認めます」と言うしかなかった。

 蔦重は、半分の入銀で鳥居清長の画風をそっくりまねた第二の雛形若菜、その名も「雛形若葉」を出すべく奔走。得意先を潰された西村屋は顔色を変えて耕書堂に乗り込むも、かつて雛形若菜を横取りされた蔦重は「汚ねえやり方もありって教えてくれたのは西村屋さんですから」と涼しい顔。SNSでは「策士の目」「悪い顔」「やり方がえげつない」「ほんとアイデアマンだね」「笑いが止まらない蔦重」「恐るべし」とさまざまな反応で沸いていたが、さらに注目を浴びたのが蔦重と鶴屋との一騎打ち。

 これまで蔦重を「吉原者」と蔑み、何としてでも蔦重を市中で取引させまいと足を引っ張ってきた鶴屋が敗北する格好となり、蔦重は鶴屋にとっておそらく最も憎むべき敵。しかし、蔦重はさらりと鶴屋の元に乗り込み、「此度はお仲間のうちに認めていただきありがとうございました」と頭を下げ、「これはほんのお礼でさ。手元にあった方がよろしうございますよね」と本を持参すると、鶴屋は「何か…勘違いされていませんか?」とピシャリ。「確かに市中の本屋がそちらと取引するのは勝手と認めましたが、うちが取引するかは別の話です」「私は蔦屋さんが作る本など何一つほしくはない」と穏やかに蔦重を全否定した。蔦重はその言葉を笑顔でのみこんで「鶴屋さんが取引したいと思えるような本を作るべき精進します」と宣戦布告ともとれるような言葉で返し、鶴屋は「ぜひ。楽しみにしています」と受け止めた。

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 冷や汗をかきそうな攻防戦を笑顔で交わした蔦重と鶴屋。一部始終を見守っていた視聴者たちは「ひぇぇ…」「双方笑顔だけど火花がバチバチ」「笑顔で大げんか」「仲わっつ」「スリリング」と肝を冷やし、蔦重の鉄のハートに圧倒されていた。

 蔦重と入れ替わりにやってきた山東京伝(古川雄大)に戯作の執筆を相談した鶴屋。西村屋は「錦絵商いってのはお前が思うほど甘くないからね」とくぎを刺していたが、蔦重はこのまま軌道に乗れるのか。激化する商いの戦いが注目される。(石川友里恵)

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