イ・ビョンホン、「イカゲーム」フロントマンとの別れ 最終章は「かなりビックリする展開」

Netflixの人気韓国ドラマ「イカゲーム」が、27日配信開始のシーズン3で完結を迎える。主人公ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)と対峙する謎の人物フロントマンを演じたイ・ビョンホンがリモートインタビューに応じ、2021年のシーズン1からファイナル・シーズンまでの道のりを振り返った。(以下、シーズン2までのネタバレを含みます)
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フロントマンことイノは、「勝てば多額の賞金、負ければ即死」のデスゲームを
総指揮する人物。元警察官という過去を持ち、病気の妻の治療費を工面するために収賄事件に関わり、その後行方不明に。2015年に開催されたゲームで、優勝していることが判明している。
シーズン1の台本を読んだ当時、ビョンホンは「少し間違えたら(高評価とは)逆の方に動いてしまうくらい、個性的な内容だった」と従来のドラマとは一線を画したストーリーに惚れ込んだという。結果的に、シーズン1は米エミー賞で非英語作品初となる主演男優賞(ドラマ部門)&監督賞を受賞する歴史的快挙を達成。「グローバルでとても大きな反響をいただき、本当にびっくりしました」と社会現象となったシーズン1を振り返った。
3シーズンを通して「いろいろ考えた部分、難しいところもかなりありました」というビョンホン。フロントマンは黒いマスクを装着しており、劇中で素顔を見せる機会は少ない。「この人はどういう内面を持つのか?」「彼はどういう人物なのか?」と視聴者の興味をかき立てる演技はもちろん、自分自身も「彼は一体何者だ?」とキャラクターを掘り下げながら撮影していたといい、「監督とも頻繁に話し合いをしながら役づくりをした記憶があります」と明かす。
シーズン2では、フロントマンが「ヨンイル」というプレイヤーに変装して、ギフンと一緒にゲームをクリアしていく予想外の展開が描かれた。「イカゲーム」はもともとリミテッドシリーズとして制作されていたため、ビョンホン自身も、シーズン1の時点でフロントマンに新たな役割が課せられることは予想していなかった。「最初に聞いた時は正直すごく嬉しかったし、興味深かった」というビョンホンは、ヨンイルというもう一つの顔を、ファン・ドンヒョク監督と共に構築していった。
間もなく配信されるシーズン3で、ビョンホンはフロントマンとの別れを迎える。撮影最終日は「全て終わったという開放感」が押し寄せてきたそうだ。「撮影は11か月間ありました。自分は1か月~2か月ブレイクがあったので、撮影までのギャップがあった時は、その度に以前の雰囲気を取り戻して演じていました。撮影スパンがかなり長かったので、以前の状況を思い起こして、『このキャラクターはうまくできたかな?』とか、そういうことを考えていました」
シーズン2最終話の衝撃ラストから続くシーズン3の物語。ビョンホンはネタバレを避けつつ、「とても奇抜なアイデアが所々に散りばめられています。期待していてください」とアピールする。
また、シーズン3に登場するゲームについても「前作もかなり面白かったのですが、シーズン3は自分が(内容を)知っていたにもかかわらず、手に汗握るようなすごく臨場感のあるゲームになります」と予告。「シーズン3は、視聴者のみなさんがかなりビックリされるような展開になると思います」と期待をあおった。(編集部・倉本拓弥)
Netflixシリーズ「イカゲーム」シーズン1~2:独占配信中、シーズン3:6月27日(金)世界独占配信


