シャーリーズ・セロン、ユマ・サーマンとソードバトル!『オールド・ガード2』命がけスタントにも自ら挑戦

シャーリーズ・セロンが製作・主演を務め、何世紀にもわたってひそかに人類を守ってきた、不死身の特殊部隊を描くアクション映画『オールド・ガード』。5年ぶりとなる続編『オールド・ガード2』の配信がNetflixでスタートする。配信を控えたセロンやキキ・レイン、キウェテル・イジョフォー、また新たに参入したユマ・サーマン、ヘンリー・ゴールディング、ヴィクトリア・マホーニー監督らが、製作裏話を語った。(吉川優子/Yuko Yoshikawa)
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主人公のアンディ(シャーリーズ)が率いる、ブッカー、ジョー、ニッキーのチームは、人々を助けるために何世紀にもわたって戦う不死身の傭兵部隊。前作では、不死身になったばかりの海兵隊員ナイル(レイン)が彼女のチームに加わり、敵対関係にあった元CIA工作員コプリー(キウェテル)とも協力関係を築くまでが描かれた。
そして今作では、裏切りからチームを追放されたブッカーの前に、アンディの最初の仲間であり、500年間にわたって海底で溺れ続けていたクイン(ヴェロニカ・ンゴー)が、彼女への復讐のために現れる。そこに謎の女性ディスコード(ユマ)も加わり、何世紀も守ってきたものを失う危機に立たされたアンディのチームは、さらに熾烈な闘いを繰り広げることになる。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『アトミック・ブロンド』と、アクション俳優としても活躍するようになって久しいシャーリーズ。今回も前作をしのぐ凄まじいアクションシーンの連続で、圧倒される。また、前作で不死身ではなくなったアンディをはじめ、それぞれのキャラクターが新たに抱える内面的な問題が深く描かれるところも興味深い。マホーニー監督は「1作目でどんな質問が投げかけられ、どんな答えが出されたとしても、今作では別の質問に答えたいと考えました」と語る。
ユマと仕事をするのが夢だったというシャーリーズに共演の感想を尋ねると、「期待していた通りの人で、それ以上でした。本当に尊敬する人が、意地悪ではなく、実際素晴らしい人だったという稀な経験だったんです」と笑う。
同様に、シャーリーズやキキと一緒に仕事をするのは最高の経験だったと言うユマは、前作が大好きだったそうだ。
「(前作は)アクションの限界に挑戦し、並外れた勇気ある仕事をする女性たちが、まさに勇気と獰猛さの象徴となっていました。そして、登場人物に感情の深みがあり、人間関係への繊細な配慮もあって素晴らしかったです。それは本当に珍しく、特別なことでした。まさに、勇敢なアクションと、登場人物たちとの感情的なつながりが融合した作品だったんです。だから、悪役として彼女たちと共演して、ちょっとしたバトルを繰り広げたり、あのジャンルでまた演じるのは楽しいんじゃないかと思ったんです。個人的にはそういうジャンルは避けるようにしていました。私はある意味、アイコニックなイメージの映画(『キル・ビル』)を作ったことがあるから、そういうジャンルにはあまり興味がなかったんです。なぜなら、自分が本当にうまく出来た作品のB級映画をたくさんやりたくなかったからです。でも、車椅子に乗ることになる前に、この映画でシャーリーズに協力してもいいんじゃないかと思ったんです(笑)」
『キル・ビル』をほうふつさせる剣を使った2人の決闘シーンや、シャーリーズが「アクションはトム・クルーズよりも良くないと」と冗談を言ったヘリコプターからぶら下がるシーンなどは、本作の大きな見どころ。
「剣を使った戦闘シーンがあることは、ずっとわかっていました。でも、ただの戦闘シーンではなく、もっと壮大なものにしたいというアイデアは、実際に映画を作りながらゆっくりと育まれていったんです。ユマに送った脚本には必ずしも含まれていませんでしたが(笑)、とても気に入ってくれました」とシャーリーズ。そして、「3週間は撮影しましたが、撮影の終盤でもあったので、みんな本当に疲れていたし、ローマで一番暑い時期から一番寒い時期へと移り変わるときで、凍えるほど寒かったんです。非常に大変でしたが、それだけの価値は十分あったと思います。あのシーンは本当に独特なので、みんなあのシーンを話題にするようですね」と続けた。
ユマも「剣を使った闘いを再び体験し、それを実際に演じるのはすごくチャレンジでしたが、とても楽しかったです」と振り返り、スタントマンなしでヘリコプターのシーンをやりきったというシャーリーズを絶賛した。
「シャーリーズが限界に挑戦し、細いワイヤーで吊るされてヘリコプターで25回も飛び上がり、文字通りくるくると回転するのを見ました。自らを危険にさらして、アクションにおける女性の立場を表明したんです。あれは一生忘れません。私は難しいスタントをやっている時、ずっと文句を言ってたんですよ。『えー、またやらないといけないの?』って(笑)」
ところで、キキが演じるナイルは、前作では不死になったことをなかなか受け入れられなかったが、今作ではメンバーとしてかなりの活躍ぶりを見せる。「ナイルはまだ学んでいる途中だと思います。彼女にとってすべてがまだとても新しいことなのですが、彼女の成長を見るのは楽しいです。彼女はいくつかの新しい技や武器を習得しました。アンディが彼女にいくつか教えたのは確かです」とキキは語る。
また、新たに登場するキャラクター、トゥアを演じるヘンリーは、「彼はグループの中ではちょっとした歴史家のような存在です。何らかの理由で隠れていたようですが、その秘密が明かされます。彼は、不死たちの歴史や出来事、そして彼らが世界とその歴史に与えた影響を記録し、彼らの存在理由を解明しようとしています」と役どころを説明。
さらに、キウェテルは、「コプリーは元々の経歴と専門知識を活かして、最初はチームのロジスティクス担当として活躍していましたが、徐々に現場のオペレーターのような役割も担うようになり、時には乱闘にも巻き込まれるようになりました」と言う。
エンディングは次回作を期待させるようなものになっており、ここからどうなるのかとても気になる展開なので、多くの視聴者が本作を観て、第3作が製作されることを願いたい。
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