『スーパーマン』インタビューシーンは台本12ページ分 ロイス・レイン役「リアルに感じられた」

DC映画『スーパーマン』(全国公開中)でヒロインのロイス・レイン役を務めたレイチェル・ブロズナハンがリモートインタビューに応じ、予告編でも使用されたスーパーマンへのインタビューシーンについて語った。
【画像】圧巻の美!ロイス・レイン役のレイチェル・ブロズナハン
メトロポリスの大手メディア「デイリー・プラネット」の敏腕記者であるロイス・レインは、徹底的に真実を追い求めるジャーナリズム精神を持つ。映画では、ロイスが恋人でもあるスーパーマン(デヴィッド・コレンスウェット)に独占インタビューを実施する一幕があり、脚本・監督のジェームズ・ガンは、そのシーンが12分に及ぶことを米TIME誌に明かしている。
ブロズナハンは「記憶が正しければ、あのシーンは台本10~12ページ分ありました」と告白。「彼らはプロとしての顔と、少しこじれている私生活の関係性の間で揺れています。付き合って数か月経ち、『これはただの一時的な関係? それとも本気?』と迷うようなタイミングなんです。その複雑さがあのシーンで表れていると思います」と二人の現在の関係性が集約された重要なシーンであると説明した。
実はこのシーン、ブロズナハンとコレンスウェットがオーディションで一緒に演じたシーンで、ブロズナハンにとって思い入れが強かったとしう。「セリフはかなり前からずっと読み込んでいました。撮影はクランクイン初日と2日目で一気に行われました。お互いのキャラクターとその関係性の土台を築くのにぴったりで、インタビューもリアルに感じられたんです。映画の中でも特に好きな場面で、撮影も最高でした」
映画に対する明確なビジョンを持つガン監督は、「俳優に遊びの余地も与えてくれます」とブロズナハン。撮影中は、わずかながらデヴィッドと即興で演技をすることもあったそう。「私たちが試してみると、ジェームズがマイク越しに『それ最高! もう一回やって』『今度はこうしてみて』と指示をくれるんです。時には、その場で新しいセリフを投げかけられることもありました。本当にコラボレーションに満ちた現場で、私がこれまで経験した中でも、特に楽しい現場でした。こういった大作映画で、そんな柔軟さがあるとは思っていなかったので驚きました」
ガン監督が執筆した脚本には、各キャラクターの具体的な描写が記載されており、読んでいるだけでも多くの発見があったとブロズナハンは振り返る。「彼らは何世代にもわたって存在してきた、とても有名なキャラクターたち。でも、この脚本では新しい側面が発見できたんです。長年知っているキャラクターなのに、『こんな一面もあったのか』と気づかされる。その発見が喜びでした。そんな新しさを感じさせつつも、しっかり“スーパーマンらしさ”が損なわれていないんです」
80年以上の歴史を誇るスーパーマンは、“希望の象徴”として再び世界に光を灯している。「スーパーマンはどんな世代、どんな国の人にも希望を与えてくれる存在。『スーパーヒーローであっても、そうでなくても、勇気・強さ・忠誠心・コミュニティーの力を持てば、私たちは一緒に何でもできる』というメッセージを体現しているんです。だからこそ、この映画を観終わった後、『よし、私もやってみよう』と前向きな気持ちになってもらえたら嬉しいです」とブロズナハンはアピールしていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)


