柳葉敏郎「『踊る大捜査線』シリーズは永久に不滅です！」と高らかに宣言！

　俳優の柳葉敏郎が19日、フジテレビ・マルチシアターで行われた「『室井慎次　敗れざる者』『室井慎次　生き続ける者』ブルーレイ・DVD発売記念イベント～真夏の合同捜査会議～」に本広克行監督、亀山千広プロデューサーと登壇し、「『踊る』シリーズは永久に不滅です！」と高らかに宣言した。

【動画】最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』はどんな内容に？

　『室井慎次　敗れざる者』『室井慎次　生き続ける者』は、「踊る大捜査線」シリーズで波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次（柳葉）が、警察を辞めて、故郷・秋田県で少年たちと一緒に穏やかに暮らしているところから始まる。しかし、猟奇殺人犯・日向真奈美の娘が室井の前に現れ、彼のまわりに再び事件の影が迫りくることに……。

　約12年ぶりに室井慎次を演じた柳葉。「最初のシーンで30～40メートル歩いた時、『室井ってどうやって歩いていたっけ』と思ったら、だんだん背中がつってきたんです」と室井ならではの背筋が伸びた姿勢に「本当に室井という男は体に力が入っているような生き方をしている人間なんだな」としみじみ実感したという。

　「室井慎次」というキャラクターを演じている間は、違う作品に入っている時でも「室井が自分の中では大きい存在だった」と明かした柳葉。その期間は、室井とかけ離れたような役は受けなかったという。亀山プロデューサーは「（脚本家の）君塚良一さんが『室井の呪縛を解いてあげたい』と話していたんですよね」という裏話を披露すると、『室井慎次　敗れざる者』『室井慎次　生き続ける者』で柳葉に室井役を再度お願いした際は「首を縦に振ってもらうまで、1年半ぐらいかかった」とかなり難航したという。

　本広監督も「柳葉さんと亀山さんが『出る、出ない』で大喧嘩しているのを見ていた」と笑うと、柳葉は「本当に嫌だったのですが、亀山さんは僕の仲人なんですよね。すごくお世話になっているので、ちょっとは恩返ししないとダメだなと思って始めたのが正直なところなんです」と発言し会場を沸かせた。

　亀山プロデューサーは「僕が仲人をして、娘さんが生まれて、その娘さんが劇場で『室井慎次　敗れざる者』を観て、泣きながら『お父さん、やってくれてありがとう』と言っているのを聞いて、もらい泣きしてしまったんです。室井慎次は柳葉敏郎にしかできない役。唯一無二のキャラクターを演じてくれて感謝です」としみじみ語っていた。

　柳葉も「本来やる気のなかった仕事でしたが、すべてが終わってみて、完成した映画を観た家族や、お世話になった秋田の方々皆さんが、口をそろえて『やってくれてありがとう』と言ってくださった時、やって良かったんだなと思いました」と照れくさそうに述べると、2026年に公開が発表されている『踊る』シリーズ最新作『踊る大捜査線 N.E.W.』に「皆さんと同じくすごく楽しみです」と期待を口にし、「これからも『踊る』の大ファンでいたいと思います。室井慎次はいなくなりましたが、『踊る』シリーズは永久に不滅です！」と高らかに宣言していた。（磯部正和）