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『鬼滅の刃』LiSA、「残酷な夜に輝け」で魅せる梶浦由記との集大成 戦う者全てに捧げる讃歌

主題歌「残酷な夜に輝け」を担当したLiSA - 写真:高野広美
主題歌「残酷な夜に輝け」を担当したLiSA - 写真:高野広美

 『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』オープニングテーマ「紅蓮華」から、キャラクターの旅路に寄り添い続けてきたアーティストのLiSA。シリーズ最終局面に突入する『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』では、映画の世界を鮮やかに投影した壮大な主題歌「残酷な夜に輝け」を豊かな表現力で歌い上げ、観客に特別な余韻を届けている。LiSAが「みんなを送り出すような気持ちで歌っています」という同曲への想いや、「鬼滅の刃」との出会いについて語った。

【画像】赤のドレスで魅了!LiSA撮り下ろしカット

キャラクターたちを讃える「残酷な夜に輝け」

(C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、コミックス全23巻の全世界累計発行部数は2億2,000万部を超える吾峠呼世晴の人気漫画をアニメ化した本作。鬼殺隊に入った竈門炭治郎が、仲間と出会いながら様々な鬼と戦い、成長していく姿を描く。「無限城編」では鬼の根城である「無限城」を舞台に、鬼殺隊と鬼の決戦が繰り広げられる。7月18日から公開となり、幅広い層から大きな反響を受けている。

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 LiSAは、テレビアニメのスタートから楽曲という形で本シリーズに携わってきた。いよいよ「無限城」まで辿り着いたことに、「炭治郎たちが、『竈門炭治郎 立志編』から見違えるように強くなって。(冨岡)義勇さんと背中を合わせて戦うまでに成長した炭治郎を見ることができて、感無量です」としみじみ。「私も仲間入りをさせていただいて、一緒に最終局面の戦いを迎えられたことを本当に光栄に思っています」と感慨を口にする。

 Aimerの「太陽が昇らない世界」とLiSAの「残酷な夜に輝け」が、本作のダブル主題歌となる。作詞作曲を梶浦由記が担当した「残酷な夜に輝け」は、1曲の中であらゆる表情を見せる6分超えの壮大な楽曲となった。LiSAは、「すごい楽曲だなと思いました。梶浦さんに拍手喝采を送りたくなった」と特別な1曲との邂逅に感激しきり。「キャラクターたちが戦いに向かっていけるような力強さを持った楽曲。ストリングスのイントロから『梶浦さん!』と声を上げたくなった」とにじみ出る“梶浦節”にも大興奮で、「力を出し尽くして戦うキャラクター、全員を讃えるような気持ちで歌わせていただきました」と語る。

(C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 「静かになるサビの『夢見ていたんだ、君が側にいて』という部分は、歌詞とメロディーがキャラクターにとってもひとつの救いになっているようで、私自身もとてもグッときました」と吐露。

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 「私はもともと煉獄さんが好きなんです」と『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で猗窩座と激闘を交わした煉獄杏寿郎が推しキャラクターだと明かしながら、「本作で敵である鬼もいろんな目線で見ることができる。それも『鬼滅の刃』の大きな魅力」だと実感を込めていた。

梶浦由記との集大成、転機となった「炎」

アーティストとしての転機にもなった、梶浦由記との出会い - 写真:高野広美

 LiSAは、テレビアニメ『竈門炭治郎 立志編』のエンディングテーマ「from the edge」、『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』の主題歌「炎」、『テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編』のオープニングテーマ「明け星」、エンディングテーマ「白銀」と、梶浦とタッグを重ねてきた。5曲目のタッグとなった「残酷な夜に輝け」は、梶浦と共闘してきた年月の集大成のような楽曲になったと話す。

 「自分がこれまでに培ったいろいろな引き出しをすべて開けつつ、梶浦さんと積み上げてきた年月、梶浦さんが『好きだ』と褒めてくださった私の歌声など、梶浦さんとの歩みまでを詰め込んだ1曲になりました」と充実感を握りしめたLiSAは、「レコーディングには、梶浦さんの楽曲の持つ深みや切なさ、仄暗さに、私の声を乗せるというイメージを持って向かいました。でもそこで梶浦さんは、LiSAの歌声をイメージして作ったというお話をしてくださって。私の歌声にはどうしても明るさや希望が乗ってしまうようなんですが、それがすばらしいし、それは消さないでほしいと言ってくださった。すごくうれしかったです」と笑顔を見せる。

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 改めてLiSAの豊かな表現力を感じるような1曲になったが、梶浦との出会いはアーティストとしての転機にもなったという。

 「もともと私は、パワフルで速い球をたくさん投げることを得意としてきたタイプで」と楽しそうに目尻を下げたLiSAは、「そういった意味だと、『紅蓮華』は私がそれまで歌っていたものの先にあった楽曲のようでもあります。一方、『炎』は梶浦さんと出会って、新しい道が開けたような楽曲」と告白。「梶浦さんの楽曲では、一音一音、重みのある投球を求められます。特に『炎』では、自分の声の深みによって切なさを表現することなど、たくさん勉強させていただきました。私にそういった表現ができるのかと思っていましたが、『炎』をたくさんの方が聴いてくださって、受け入れてくださったことは、私にとってとても大切な経験になりました」

(C) 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 「紅蓮華」や「炎」など強いインパクトを残す楽曲を生み出したのち、プレッシャーを感じることはなかっただろうか。

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 「プレッシャーがないと言ったら嘘になりますが、『紅蓮華』も『炎』も、作品にしっかりと向き合って、その中で自分が思っていることを大切にしながら作り上げたもの。そしてその結果として、たくさんの方に受け入れてもらうことができました。真正面から作品に向き合っていけば、その先にすばらしい瞬間や奇跡が起きて、たくさんの方に届いていくんだという自信になりました。『鬼滅の刃』との出会いによって、街でお子さんや年配の方から声をかけていただくようになったり、幅広い年齢の方に自分の歌声を届けることができるんだという実感を持つことができました」と感謝を述べる。

 炭治郎たちは、心を燃やしてこれからも戦いに挑んでいく。LiSAにとって心を燃やす原動力となるものについて尋ねてみると、「ライブです!」とキッパリ。

 「目の前に、自分の楽曲を楽しんでくださる皆さんがいること。それが何より、私にとっての原動力になります。戦いの中でより強くなっていく炭治郎たちじゃないですが、私もライブ中に皆さんと掛け合いをしたり、その反応を受けたりすることで、最初にこれくらいだろうと思っていた自分の力以上のものが出てくる。想像もしなかった場所に辿り着くんです。うちはすごいんですよ」とファンを自慢しながら、まさに「鬼滅の刃」におけるド迫力の戦いのようだと声を弾ませていた。(取材・文:成田おり枝)

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は全国公開中

※「煉」は「火+東」が正式表記

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