「エイリアン:アース」ウェンディたちに発汗機能を!高温多湿のタイで撮影、俳優自ら設定変更を提案

『エイリアン』初のドラマシリーズ「エイリアン:アース」で主人公・ウェンディを演じているシドニー・チャンドラーが、撮影地であるタイでインタビューに応じ、現地での撮影や地球外生命体“ゼノモーフ”との共演を振り返った。(以下、第2話までの内容を含みます)
ドラマの舞台は、リドリー・スコット監督が手がけた映画『エイリアン』1作目 (1979)の2年前にあたる2120年の地球。プロディジー社が生み出した初のハイブリッドたちが、「宇宙で回収された5種の生命体」を積んだまま地球に墜落したウェイランド・ユタニ社の宇宙船を調査する。
第1話に登場する墜落した宇宙船の外部は、タイ・バンコクに巨大なセットを建設して撮影された。他にも、プロディジー社の研究施設がある島「ネバーランド」の一部は、リゾート地で有名なクラビでロケが行われた。
シドニーは「私は主にスタジオ撮影でしたが、クラビでの撮影もありました」と切り出し、「本当に美しくて、長期間スタジオに籠っていた後だったので、特別な経験でした。今まで見たことがない景色が広がっていて、素晴らしかったです」と大自然に囲まれながらの撮影を振り返る。
タイは高温多湿の気候なため、撮影期間中は暑さとの闘いも避けられない。シドニー扮するウェンディら「ロスト・ボーイズ」は、子どもの意識をアンドロイドに転送した“ハイブリッド”であり、当初は「汗をかかない」設定だったという。
テキサス州オースティン出身のシドニーは「暑さには慣れていますし、寒さより暑さの方が断然好きです」と語るも、タイの気温と湿度は想像を上回るものだったそう。そこで、ショーランナーを務めるノア・ホーリーにキャラクターの設定変更を要求。「撮影初期にノアと話した時は『ハイブリッドは汗をかかない』という設定だったのですが、(タイロケから)5日ほど経った頃に、ノアに連絡して『やっぱり汗はかけるようにした方がいい』と提案しました」と少しでもベストなコンディションで演技ができるよう、自らアイデアを出した。「暑さも作品の一部のように感じられました」とも語っている。
第2話では、ウェンディが兄・ハーミット(アレックス・ロウザー)と再会するも、宇宙船を徘徊していたゼノモーフが襲い掛かり、ハーミットはゼノモーフと一緒に地下へと落ちていった。シリーズの大ファンであるシドニーは、撮影現場でゼノモーフを目撃して「毎日ファンガール状態でした(笑)」と笑顔で語り出し、「撮影中に本物の恐怖を感じられることは、なかなかない経験です。セットやクリーチャーのリアルさ、キャメロン・ブラウン(ゼノモーフのスタントパフォーマー)のおかげで、完全に世界観に没入できました。650人以上のスタッフが見守る中、同じシーンを何度も撮っても、まだ恐怖を感じられる。すごく楽しい時間でした」と振り返っていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
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