松坂桃李＆染谷将太、14年ぶり共演に歓喜「誰かが邪魔してたのかな？」アニメ『ひゃくえむ。』で声優
俳優の松坂桃李と染谷将太が27日、都内で行われた映画『ひゃくえむ。』（9月19日公開）の完成披露試写会に登壇。14年ぶりに共演したという二人が、率直な思いを語った。この日は、内山昂輝、津田健次郎、岩井澤健治監督も来場した。
原作は「チ。ー地球の運動についてー」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した漫画家・魚豊の連載デビュー作。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語。
生まれつき足の速い“才能型”のランナー・トガシの声を務めた松坂と、トガシとの出会いから100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を演じた染谷は、映画『アントキノイノチ』（2011）以来、14年ぶりの共演となり、互いに「めちゃくちゃ嬉しかったです」と喜ぶ。染谷が「なんで14年も共演できなかったんだろう」と首をひねると、松坂も「本当に。誰かが邪魔してたのかな？ ぐらいの……」と会場の笑いを誘う。
続けて「14年間、時間が空いて、お互い出ている作品を観ながら、刺激をもらいながら、いつかまた……と思っていたタイミングでこのお話いただいたので嬉しさが倍増してました」と松坂が打ち明けると、染谷も「そうですね。ずっと作品を観させていただいていて、いつかまたご一緒したいなとずっと思っていたので、『ひゃくえむ。』という映画で一緒にやらせていただけたのは本当にうれしかったです」としみじみと語った。
松坂は、財津に王者の座を阻まれ続ける、海棠の声を担当した津田とのシーンが多かったといい、人気声優でもある津田との共演に「声を入れている姿を間近で見れるのはめちゃくちゃラッキーでした。後ろから見ながら『こうやってやるんだぁ』『すげー！』と内心思っていました」と満面の笑み。津田も「一緒に録れてうれしかったです。幸せでした」と返した。
染谷は、内山が担当した陸上界の絶対王者・財津がもともと好きなキャラクターだったといい「（内山との収録が）はじまったときに『財津がいる！』と思って」と感動したことを明かす。一方の内山は、染谷について「表情に迷いがなく、すごいなと思いました。僕はアフレコは全然失敗していいものだと思っていて、探って探ってでやっているんですけど、（染谷は）最初から答えを出す感じでやってらしたように見えて、ちゃんとしてると思いました」と称賛し、染谷を照れさせていた。（錦怜那）