二宮和也『8番出口』現場でシナリオ書き変え撮影の日々「原作を敬愛しながら、汚さず」

二宮和也が29日、都内で行われた主演映画『8番出口』の初日舞台あいさつに川村元気監督と登壇し、シナリオ通りに進まなかったという撮影を振り返った。この日は、小松菜奈、河内大和も来場した。
ゲームクリエイターの KOTAKE CREATE が制作した異変探しゲームを原作にした本作。無限にループする地下通路に迷い込んだ“迷う男”(二宮)が8番出口を目指すが、いつまでも出口に辿り着けない。何度もすれ違う“歩く男”(河内)に違和感を覚え、やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか……?
本日初日を迎えた本作は、推計によると公開から3日間の興行収入は約8億円、最終的には約40億円を目指せるそうで、二宮は「お客さんにプレッシャーがかかっちゃうっていうね」と笑いつつ、「いろんな種類の映画がある中で、自分で言うのもなんですけど、へんてこな映画を選んでいただいて、本当にみなさん変わった人だと思います。入り口と出口が全く違う映画っていうのはなかなかないと思うので、みんなでこの作品を共有できたっていうのは嬉しいです」と喜んだ。
SNSでは「俳優みなさんの演技が凄まじかった」「二宮さんの“飽きさせない男”。もう日本代表だと思います」と早くも絶賛の声があがっており、二宮は「あーなるほど。あの男、飽きさせないから。次回作の役名にしたいと思います」と得意顔。「(ゲームを)やり込んでくれている人ほど再現度には感動してくれるんじゃないかな。原作を敬愛しながら、汚さず、ちゃんとそういう風にできるかっていうのを検証しながらやっていたんで」と本作にも自信を見せた。
しかし、同じようなシーンの繰り返しのため、川村監督は「全然シナリオ通り進まなかったんですよね。“飽きさせない男”っていう話があったんですけど、実際シナリオ通りに二宮くんにやってもらって、撮って、編集してみて、『飽きるね』って」と暴露。二宮はすかさず「そう。現場を“飽きさせる男”」と名称を変更して会場の笑いを誘った。
川村監督は「話し合って、ちょっと芝居を変えようとかなって。現場で毎日(シナリオを)書き変えて、シーンがどんどん変わりながら撮っていました。作り方がゲーム的というか、1回やってみて上手くいかなかったらシナリオを書き変えて、お芝居も変えてもらって撮ってっていう」と明かし、「僕らが先が読めないで作ってるから、まあお客さんはもっと読めないんじゃないかな」と期待を寄せた。(錦怜那)


