大東駿介、柴犬の声の主を知り雑念…「何となく撫でづらくなっちゃいました」
俳優の大東駿介が17日、NHK放送センターで行われたドラマ「シバのおきて～われら犬バカ編集部～」（NHK総合で9月30日スタート、毎週火曜よる10時～ほか）完成試写会に、共演の飯豊まりえ、シバ犬・福助役の「のこ」、内藤愼介プロデューサーと共に出席。大東は劇中に登場する柴犬たちの声を演じる俳優を知ったときの屈託ない感想を述べて会場を笑わせていた。
片野ゆかのノンフィクション「平成犬バカ編集部」が原作の本作は、柴犬専門雑誌編集部を舞台に繰り広げられる物語。自分のエゴだけで仕事をしていたアラフォーの雑誌編集者・相楽俊一（大東）は、気づけば寄り添う人間が周りにおらず、残ったのは柴犬のみ。そこで柴犬専門の雑誌を作り、雑誌「シバONE」編集者の石森玲花（飯豊）らと仕事をするなかで、人間関係を再構築していく。
大東は「犬と共に作品を作るということで、犬に負担のかからないような現場にしようとかなり考えて撮影に臨んだんです」と語ると「でも実際に現場に入ると、のこが僕らにいろいろなことを教えてくれる撮影でした。本当に豊かな撮影現場で、無理なく楽しく過ごすことが出来ました」と振り返る。
劇中では、犬を溺愛するシーンが多数登場するものの、今一歩犬の気持ちが分かっていない編集長を好演した大東。犬と顔を寄せ合い、愛でるシーンも多数登場する。そんな柴犬たちの心の声を担当するのが、柄本時生（福助役）と津田健次郎（ボム役）であることが昨日発表されたが、大東は撮影の途中でキャスティングを聞いたとのこと。
大東は「最初のころは、無邪気に『のこー』とか『福助～』なんて言ってじゃれ合って可愛がっていたのですが、ふと時生の顔が頭をよぎって雑念が浮かぶんですよ」とつぶやき、「何となく撫でづらくなっちゃいましたよね。聞かなければよかった」とぶっちゃけて会場を笑わせる。
さらに大東は「ボムもめちゃくちゃ可愛いのですが、津田さんの声がすごく渋くて……。『あんなに格好いいんだ』とギャップがありました」と明かしつつも「でも作品のなかでは、お二人の声はとてもフィットしているんです」と期待を煽っていた。（磯部正和）