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松村北斗、新海誠の言葉に安堵 実写『秒速5センチメートル』「100%の気持ちでお客さんに」

森七菜、松村北斗、高畑充希
森七菜、松村北斗、高畑充希

 松村北斗が17日、都内で行われた映画『秒速5センチメートル』完成披露試写会舞台あいさつに登壇し、原作者を重んじるあまり不安が生まれたことや、ついに完成した本作に込めた期待などを語った。この日は、高畑充希森七菜青木柚木竜麻生上田悠斗白山乃愛宮崎あおい吉岡秀隆奥山由之監督も来場。原作を手掛けたアニメーション監督の新海誠もサプライズで登場して会場を沸かせた。

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 小学校卒業と同時に離ればなれになった、惹かれ合う男女の時間と距離による変化を描いた新海監督のアニメーションを、『アット・ザ・ベンチ』などの奥山監督が実写映画化。主人公・遠野貴樹(松村)の小中学生・高校生・会社員時代を3つの短編アニメで描いた全63分の作品を、約2時間の長編映画に仕上げた。
 
 “不朽の名作”とも言われるアニメーションの実写化に挑んだ松村は「アニメーションだから描けることと、生身の人間だから描けるものの素晴らしさがそれぞれにあって、奥山さんは生身の人間がやる理由をとことん追求してくださったので、そこで生まれてくるアニメーションと実写の違いに、きっと感動していただけるんじゃないかなと期待しています」と声を弾ませる。また、実写版を観ることで「(このシーンは)アニメーションの時ってどうだったんだろう? と興味や、ものを見る・知るとかいうことへの煌めきが増えていくといいな」と呼びかけた。

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 ヒロイン・篠原明里を演じた高畑は、妙にしんとした会場を見渡し、「こんな静かな舞台あいさつはなかなか経験がないので、すごくドキドキしています」と緊張しつつ、「アニメーションのファンの方もたくさんいらっしゃると思いますし、もとのストーリー自体に引きつけるものがある作品ですから、もちろん一生懸命やったんですけど、どう届くのかな? と皆さんの反応を薄目で見たいなという感じです」と率直な思いを吐露した。

 しかし、新海監督は「本当に素晴らしい」と大絶賛で、試写中も感動の涙を流していたことや、アニメーション制作当時はわからなかった貴樹と明里のキャラクターが、松村や高畑の芝居によってわかったことを打ち明ける。松村は「原作がある以上、“原作者にとっていい映画であること”を大切にしたいと思いながらやっていたけど、不安の理由でもありました。新海さんが原作者であるということが。しかし、こういう感想をいただくと、安心して100%の気持ちで次はお客さんに向けて……という思いに(なります)」と胸をなでおろす。

 高畑も「ホッとしたというのが大きいです。衣装合わせの段階で『明里ってどんな人なんだろう?』とわからない要素が多くて、『どうしよう……』と(奥山)監督に泣きついたりもしたんですけど、新海さんも『わからない』と今おっしゃったのでホッとしたといいますか……」とはにかみ、「一緒に悩んでくれるチームでよかったと思いました」としみじみと語った。(錦怜那)

映画『秒速5センチメートル』は10月10日より全国公開

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