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息子2人を亡くしていた…故ロバート・レッドフォードさんが語っていたこと

ロバート・レッドフォードさん
ロバート・レッドフォードさん - Roy Rochlin / FilmMagic / Getty Images

 ロバート・レッドフォードさんが現地時間16日に89歳で亡くなった。俳優、監督、インディペンデント映画の祭典・サンダンス映画祭の創設者にして、環境保護活動家の顔も持つロバートさんだが、生前、自身最大の功績は「自分の子供たち」だとPeople誌に語っていた。

【画像】美しすぎる…若き日のロバート・レッドフォードさん

 ロバートさんは1958年にローラ・ヴァン・ワーゲネンさんと結婚し、1985年に離婚、2009年にシビル・ザガーズさんと結婚した。最初の妻ローラさんとは4人の子供をもうけたが、長男スコットさんは1959年に生後2か月半で乳幼児突然死症候群により死去。3番目に生まれたジェームズさんは2020年、ガンのため58歳で亡くなった。

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 ロバートさんは2017年、スコットさんの死が自身の作品にもたらした影響についてEsquireに聞かれると、「当時、わたしはまだ21歳で、妻は20歳だった。わたしたちは人生を始めたばかりで、わたしはニューヨークでキャリアをスタートさせたばかりだった。もちろんトラウマ的な経験だったが、それが時間を経てどう影響しているのかはわからない」とコメント。

 「わたしたちはそれに対処し、前に進まなくてはならなかった。そして他の子供たちにも恵まれたが、そうしたことは完全に忘れられるものではない。多分、自分でも気付かないような、さまざまな小さな形で現れているのだろう」「とてもトラウマ的な経験だ。特に若い時に起こるとそう。それに対処する準備ができていないから」と明かしていた。

 また、ジェームズさんは成人してから原発性硬化性胆管炎と診断され、1993年に2度の肝移植を受けたが、2019年に胆管にガンが見つかり、3度目の肝移植を待っていた2020年に58歳で亡くなった。ロバートさんはジェームズさんの死を受け、家族と共に悲しみに暮れていると代理人を通して発表。代理人は「子供を亡くす悲しみの大きさは計り知れません。ジェイミー(ジェームズさんの愛称)は愛すべき息子で、夫で、父親でした。彼のレガシーは彼の子供たち、芸術、映画製作、そして環境保護への献身的な情熱と共に生き続けるでしょう」と続けていた。

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 ロバートさんが父親業への思いを語ったのは、1998年のPeople誌でのことだ。「みんな、子育てはわたしにとって楽なことだったと思っているようだが、それは受け入れがたい。全くのうそだ。この世で一番つらいことは、自分の子供たちに問題が起きることだ。わたしの家族には人知れずとてもたくさんの問題が起きていて、家族のために、それが何かは知らせたくはないがね」と切り出すと、「わたしはいくつか興味深い映画を作り、それにはとても満足している。だが、もしすべてを総括して『あなたの最大の功績は何か?』と聞かれたら、『子供たちだ』と答えるだろう。彼らはわたしの人生において最良の存在だ」と子供たちへの深い愛を語っていた。ロバートさんの娘2人は健在であり、孫は7人いる。(編集部・市川遥)

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