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小島秀夫が描く恐怖「OD - KNOCK」ティザー映像が公開「映画とゲームの垣根を壊す」

一体どんな恐怖が描かれていく?「OD - KNOCK」
一体どんな恐怖が描かれていく?「OD - KNOCK」

 ゲームクリエイター・小島秀夫監督のスタジオ「コジマプロダクション」の創立10周年を記念したイベント「Beyond The Strand」が、23日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、小島監督の新作ゲーム「OD - KNOCK」のティザー映像が公開された。

【動画】「OD - KNOCK」ティザートレイラー

 本作は、小島監督が『NOPE/ノープ』『アス』など先鋭的なスリラー作品で知られるジョーダン・ピール監督らとコラボレーションする新作ゲーム。詳しい内容は明かされていないが、ジョーダンをはじめとする多くのクリエイティブサポーターが参加し、それぞれの“恐怖”に焦点をあてたストーリーテリングが予定されている。Xbox Game Studios との協力で開発されており、この日は、Microsoft Gaming CEO のフィル・スペンサーも登壇した。

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 「OD - KNOCK」は小島監督の“恐怖”であるノックに焦点をあてた作品になるといい、映像には謎の赤い扉の隙間から差し込まれるカード、黒塗りだらけの謎のメッセージ、そして、不穏な空気が漂う部屋のなかで、不気味なロウソクにマッチで火を灯す女性の姿が映し出される。ノック音が響くなか、涙を流しながらマッチを擦り続ける女性の顔に、顔のようなアザが浮かぶ恐ろしい仕上がりだ。ソフィア・リリスが映像内の女性を演じている。

 「OD」について、小島監督は、これまで作ってきたステルスや配達といったゲームとも違う「システム的に映画とゲームの垣根を壊すというか、ちょっとシステムを壊すようなものなので、まだ言えませんが、開発は進んでおります。今日は実機で、アンリアルエンジンで動いているものを持ってきました」と説明。

 さらに「『OD - KNOCK』はノックの恐怖を僕がデザインした作品で、ジョーダン・ピールと一緒にやるものは彼の恐怖を基に作る『OD~』というものになり、他にもいろんな恐怖があります。それが『OD』という大きなものになるんです」と付け加え、監督によって違う恐怖が描かれることになるという。映像には数々のヒントが隠されているといい「皆さんこれからたくさん議論をされるんじゃないかと思います」と語った。

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 さらに、ゲーム内の背景については「ちょっと言えませんが、あるところでスキャンしてきたもの。『OD』 では僕が各地の因縁のあるところをスキャンしていくことになるんですけど、世界ではじめてお化けを3Dスキャンしようとしている」と発言。「あそこにもいるはずなんですけどとれなかったのですが、(映像内の)パチン、パチンという音は、うちのスタジオで夜中に鳴る謎の音を入れています」と明かし「霊能者を雇って一緒に開発すると思います」と笑顔。

 全米映画俳優組合のストライキの影響で、本格的な撮影はこれから行われる予定。開発状況について小島監督は、インフラも含め誰もやったことのない“特殊なシステム”で開発していると語り「50%とか、そういう言い方はできないんです」とのことだが、順調に進行しているということだ。ソフィアに加え、ハンター・シェイファー、そしてカルト的な人気を誇る名優ウド・キアが出演することも明かされている。(編集部・入倉功一)

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