芦田愛菜が歌唱!『果てしなきスカーレット』エンディングテーマ特別PV公開

細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)より、エンディングテーマ「果てしなき」の情報と特別PVが公開され、楽曲を細田監督が自ら歌詞を書き下ろし、主人公である王女スカーレットの声優・芦田愛菜が歌唱を担当していることが明らかになった。
細田監督が「生きる」という壮大なテーマを掲げた本作。物語の主人公は、国王である父の復讐を心に誓う王女スカーレットだ。彼女は復讐に失敗し、略奪と暴力に明け暮れる「死者の国」で目を覚ます。そこで、現代の看護師・聖と時を超えた出会いを果たし、彼の優しさや温かい人柄に触れることで、凍り付いていたスカーレットの心が徐々に溶かされていく。
スカーレットの声を芦田、聖の声を岡田将生が務め、最凶の宿敵クローディアスの声を役所広司が演じる。そのほか、市村正親、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊、山路和弘、柄本時生などが出演している。本作は第82回べネチア国際映画祭の「アウト・オブ・コンペティション部門」などに選出され、公式上映では10分を超えるスタンディングオベーションを記録した。
公開された特別PVでは本編映像がふんだんに使用され、作品の世界観に一足早く浸ることができる。エンディングテーマ「果てしなき」は、細田監督が物語の「一つのピース」として書き下ろした歌詞を使用。芦田は、復讐心ではなく平和を願う“心優しき一国の王女”スカーレットとして、希望に満ちた透明感溢れる声で歌い上げている。
作曲とサウンド・スーパーバイザーは、『竜とそばかすの姫』で日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した岩崎太整が担当。岩崎はこの楽曲について、「曲の中で始まりと終わりの音だけを決めていて、その間のリズムは規定していない部分がありました。そこは、芦田さん自身の感覚で歌い上げてもらいながらも、最後はしっかり演奏に合うように調整して歌ってもらいました。だからこそ芦田さんにしか歌えない節回しになっています」と語り、その唯一無二性を明かした。
なお、この映画の公開を記念し、4本の特別番組の放送も決定している。番組では、芦田、岡田、細田監督による座談会や、役所と細田監督の対談、そして4年間の制作過程を追ったドキュメンタリーなどが予定されている。(加賀美光希)


