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性的暴力を受けた13歳少女の悲劇と共同体の闇を描く『少女はアンデスの星を見た』予告編公開

『少女はアンデスの星を見た』ポスター
『少女はアンデスの星を見た』ポスター - (C) 2023 CINE AYMARA STUDIOS

 2024年アカデミー賞国際長編映画賞ペルー代表に選出された、アンデスの女性が置かれた現実を描く衝撃作『少女はアンデスの星を見た』(12月20日公開)の予告編が公開された。

【動画】少女に何が起きたのか…『少女はアンデスの星を見た』予告編

 本作は、長編デビュー作『アンデス、ふたりぼっち』がアカデミー賞国際映画賞ペルー代表作品に選出されるなど、国内外で高く評価された故・オスカル・カタコラ監督の渾身の遺言とも言える作品である。高地での撮影中に急逝したオスカル監督の意志を、叔父のティト・カタコラ監督が引き継ぎ完成させた。物語は1980年代のペルー・アンデスを舞台に、80歳の祖父ドン・エバリスト(セシリオ・キスペ)が13歳の孫娘ヤナワラ(ルス・ディアナ・ママニ)の殺害容疑で告発されるところから始まる。審問が進むにつれ、ヤナワラがある性的暴力を受け、悪霊の出現と恐ろしい幻覚を見るようになっていたことが明らかになる。今なおアンデスの山々に潜む共同体意識と伝統的な信仰を背景にした、少女の悲劇的な物語があぶり出されていく。

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 ヤナワラ役のルスは撮影地でスカウトされ、祖父エバリスト役のセシリオとともに本作が初めての演技となる。本作は『アンデス、ふたりぼっち』に続いてアカデミー賞国際映画賞ペルー代表作品に選出された。また、ペルー映画記者協会で最優秀長編ペルー映画賞など3冠を獲得している。

 公開された予告編は、雄大かつ幻想的なアンデスの山並みを背景に一人佇む、ヤナワラの姿から始まる。孫に教育を受けさせたいと願う祖父エバリストの思いが、ヤナワラの運命を狂わせていき、共同体による「裁き」が行われる様子が映し出される。予告編の最後は、ルス・ディアナ・ママニが2024年の国際ガールズ・デーにおいてユネスコと協力して述べた「私たちには、まだ多くの障害が立ちはだかっている。差別、暴力、質のある教育そして、私たちの声への無関心。私たち少女は自分たちの権利の擁護者になりたいし、なれるのです」というポジティブなメッセージで締めくくられている。(加賀美光希)

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