故チャドウィック・ボーズマンがハリウッドの殿堂入り!『ブラックパンサー』チームが駆け付ける

マーベル映画『ブラックパンサー』(2018)のティ・チャラ/ブラックパンサー役で知られ、『マ・レイニーのブラックボトム』(2020)ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるも、2020年8月に43歳という若さで大腸ガンのため亡くなった俳優のチャドウィック・ボーズマンさんが、ハリウッドの殿堂入りを果たした。現地時間20日、米ロサンゼルスにある「ウォーク・オブ・フェイム」で記念セレモニーが行われ、『ブラックパンサー』で共演したマイケル・B・ジョーダンとレティーシャ・ライト、ライアン・クーグラー監督、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ、ディズニーCEOのボブ・アイガーらが駆け付けた。
クーグラー監督は感動的なスピーチの中で、『ブラックパンサー』の制作現場において、自身の時間や才能を惜しみなくシェアしていた、リーダーシップと寛大さにあふれたチャドウィックさんの姿を述懐。「すでにブラックパンサー役に決まっていた彼は、僕が呼んだすべての(他キャストの)オーディションにも参加してくれました。他の俳優たちと読み合わせをするために街を駆け回り、すべてのリハーサルに参加し、大変な状況だったのにもかかわらず(ガンと診断されたのは2016年)、スタントを自分でこなしました。カメラに映らないシーンでもそこにいてくれました。本当に素晴らしかったです」
クーグラー監督はさらに「これほど偉大な人と近しく付き合うというのは特別なことです。自分がどれだけ及ばないかを実感すると同時に、人間がどれだけの能力を持っているかも知ることになるのです。チャドはそれを毎日示してくれました。彼は自分に残された時間は少ないと知ってもなお、芸術に自分をささげたのです」と故人をたたえた。
亡きチャドウィックさんに変わって星形のプレートを受け取ったのは、妻のシモーネ・レッドワード・ボーズマンだ。『マ・レイニーのブラックボトム』の共演者であるヴィオラ・デイヴィスも登壇した。(編集部・市川遥)


