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2025年度新藤兼人賞、金賞は『見はらし世代』団塚唯我監督、銀賞は『ひみつきちのつくりかた』板橋知也監督

映画『見はらし世代』より
映画『見はらし世代』より - (C) 2025 シグロ/レプロエンタテインメント

 将来性のある新人監督に贈られる2025年度の「新藤兼人賞」の受賞者が決定した。本年度は215作品が選考対象となった中で、金賞には『見はらし世代』の団塚唯我監督が、銀賞には『ひみつきちのつくりかた』の板橋知也監督が選ばれた。

動画『見はらし世代』予告編

 金賞の『見はらし世代』は東京・渋谷を舞台に幼いころに母親を亡くした青年と父親の関係を、NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」などの黒崎煌代主演で描いたドラマ。第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に日本人史上最年少で選出された。

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 銀賞の『ひみつきちのつくりかた』は、友人の死をきっかけに再会した4人の男性が秘密基地づくりに没頭していく様子を描いたヒューマンドラマ。「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2025」コンペティション部門で観客賞を受賞している。

 金賞・銀賞は、日本映画の独立プロ58社によって組織される日本映画製作者協会に所属する現役プロデューサーがその年度で最も優れた新人監督を選ぶ。完成度や将来性のみならず、「この監督と組んで仕事をしてみたい」 「今後この監督に映画を作らせてみたい」というプロデューサーの観点を含む日本で唯一の新人監督賞。「新人監督たちを発掘、評価し、今後の日本映画界を背負ってゆく人材を育てたい」 というプロデューサー達の思いから1996年に 「最優秀新人監督賞」 として始まり、2000年より日本のインディペンデント映画の先駆者である新藤兼人監督の名前を冠した現在の名称となった。

 また、 “優秀な作品の完成に貢献を果たしたプロデューサーや企画者”の功績を称えることで映画製作者への刺激を与え、日本映画界の活性化に繋げたいという願いから2005年に創設されたプロデューサー賞は、『この夏の星を見る』の松井俊之が受賞した。

 第30回授賞式は、12月5日(金)正午より如水会館スターホールで開催される予定。

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