『国宝』が2部門でアカデミー賞“最終候補作リスト”入り!
第98回アカデミー賞

現地時間16日、第98回アカデミー賞12部門の“最終候補作リスト(ショートリスト)”が発表され、日本から『国宝』が国際長編映画賞とメイク・ヘアスタイリング賞の2部門で最終候補に残った。
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国際長編映画賞は86の国と地域からそれぞれ代表作が選出され、今回15本まで絞られた。『国宝』は、フランスの『イット・ワズ・ジャスト・アン・アクシデント(英題) / It Was Just an Accident』(ジャファル・パナヒ監督)、ノルウェーの『センチメンタル・バリュー』(ヨアキム・トリアー監督)、チュニジアの『ザ・ボイス・オブ・ヒンド・ラジャブ(原題) / The Voice of Hind Rajab』(カウテール・ベン・ハニア監督)、韓国の『しあわせな選択』(パク・チャヌク監督)、スペインの『シラート(原題) / Sirat』、ブラジルの『ザ・シークレット・エージェント(英題) / The Secret Agent』などとノミネート5作の枠を競うことになる。
メイク・ヘアスタイリング賞は10本まで絞られており、ギレルモ・デル・トロ監督作『フランケンシュタイン』、ポール・トーマス・アンダーソン監督作『ワン・バトル・アフター・アナザー』、ライアン・クーグラー監督作『罪人たち』、『ウィキッド 永遠の約束』、ドウェイン・ジョンソン主演作『ザ・スマッシング・マシーン(原題) / The Smashing Machine』など強敵が並ぶ。
『国宝』は、作家・吉田修一が3年の間、歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験をもとに書き上げた同名小説を李相日監督が映画化した作品。極道の息子として生まれるも数奇な運命をたどり、歌舞伎役者の家に引き取られた主人公・喜久雄の激動の50年を追う。稀代の女形となる喜久雄を吉沢亮、喜久雄のライバルとなる歌舞伎役者の息子・俊介を横浜流星が演じた。日本国内では実に22年ぶりの記録更新となる、邦画実写ナンバーワンの興行収入を上げている。先日には、ロサンゼルスでトム・クルーズ主催の『国宝』上映会が行われるなど、ハリウッドでも存在感を増していっている。
第98回アカデミー賞ノミネート作品の発表は2026年1月22日に行われる。(編集部・市川遥)


