9年ぶり来日のイ・ビョンホン、河合優実の演技力を絶賛「力のある方」

俳優のイ・ビョンホンが27日、都内で行われた映画『しあわせな選択』(3月6日全国公開)のジャパンプレミアに、メガホンを取ったパク・チャヌク監督と出席した。イベント途中、『MASTER/マスター』以来9年ぶりの来日を果たしたイ・ビョンホンを歓迎するため、俳優の河合優実もゲスト登壇。河合の作品をチェックしているというイ・ビョンホンが、彼女の実力を絶賛する一幕があった。
【画像】河合優実、イ・ビョンホン&パク・チャヌク監督に花束贈呈!
イ・ビョンホンは「お久しぶりです」と笑顔を見せると、「日本で映画が公開されるたびに来日していました。9年ぶりにこのような光景を見て感慨深い気持ちになります。韓国で映画が公開されると常に舞台あいさつをするのですが、日本から来てくれる方もいるんです。今日、その方の姿を見ることができて嬉しいです」とファンに呼びかける。
また「皆さんにとっても会いたかった。皆さんがこの映画を観て、どのように感じるか、とても気になります」と話すと、ファンからは大歓声が上がった。
本作は順風満帆な日々を送るサラリーマンが、25年勤めた会社をリストラされ、再就職もままならない中、再就職を勝ち取るために「ライバルを排除する」というとんでもないアイデアを思いつくサスペンススリラー。
イ・ビョンホンは「この映画が一つ変わっているのは、笑ってしまうシーンもあるけど、ふと憂鬱な気持ちになってしまうこと。でもまた爆笑してしまうところ」とブラックユーモアを交えた本作の魅力を分析し、「おそらく監督の作品の中で最もユーモアの多い作品だと思います。でも無理に笑わせようとするのではなく、キャラクターが持っている感情に忠実に、切実な演技をしようと心がけて演技をしました」と自然な演技から生まれる笑いを大切にしたことを振り返った。
チャヌク監督も「原作を読んで感嘆しました。主人公が考える計画は普通のやり方ではなく、頭を捻って、ある奇抜な方法を取る。そこにとても惹かれました」と本作のストーリーの奇抜を強調する。「この作品はアメリカ映画として作る予定でいました」と制作過程も明かし、「でも、出資が叶わず、韓国映画として作ることになりました。これも一つの運命だと思いました。そのおかげでまたイ・ビョンホンさんと出会うことになったのです」と『JSA』などでタッグを組んだイ・ビョンホンとの再会に手応えを感じたと話す。
また、チャヌク監督がアジア人で2人目、韓国人としては初のカンヌ映画祭の審査委員長に就任したことも話題になり、チャヌク監督は「他の審査員にどんな方がいて、どんな作品が出品され、その場でどんなインスピレーションを与えてもらえるのか、審査の際、どんな討論が行われるのか、今、ワクワクする気持ちで待っております」と心境を明かした。
そんな2人を歓迎するために登壇した河合は、2人に花束を贈呈し「日本での公開おめでとうございます。3人の新作を待ち望むファンはたくさんいると思います。私がファンを代表してお礼を言いたいです。私の世代にとってはレジェンドのようなお2人。映画の世界に迷い込ませてくれた2人。お会いできてすごく嬉しいです」とあいさつ。イ・ビョンホンは「河合さんの作品を観て、年齢に比べて力のある方だと思いました。そんな方が僕らの映画を応援してくれるために来てくれて、会いたい人にお会いできてとても嬉しいです」と声をかけた。
続けてイ・ビョンホンは「僕はたくさん映画を観ます。映画を観る時はその俳優がどんな演技をしているかを観て、その俳優がどれだけ真摯に映画に取り組んでいるかを観ます。河合さんの映画も何本か観ました。日本にとても真摯な姿勢で映画に取り組んでいると思える俳優さんが何人かいますが、河合さんは間違いなくその中の一人です」と話して、河合を感激させていた。(取材・文:名鹿祥史)


