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「ばけばけ」ヘブン専属の車夫、設定はほぼオリジナル 朝ドラ初出演・大西信満の起用秘話

大西信満ふんする永見剣造
大西信満ふんする永見剣造 - (C)NHK

 連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)第15週・第72回が13日に放送され、ヒロイン・トキ(高石あかり※高=はしごだか)の夫・ヘブン(トミー・バストウ)の送り迎えをする人力車夫・永見剣造が初登場した。制作統括の橋爪國臣がオンエアにあわせてインタビューに応じ、朝ドラ初出演を果たした大西信満を永見剣造役に起用した理由、剣造のキャラクター造形について語った。

【明日の「ばけばけ」場面写真】ヘブンが帰ってこない…

 連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々をフィクションとして描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。

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 元武士の永見剣造は、ヘブン専属の人力車夫で「不器用ですけん」が口癖だ。橋爪は、小泉八雲には史実上でも専属の車夫がいたと紹介しつつ、「記録がほとんど残っていない人物で、永見剣造はほぼオリジナルのキャラクターです」と話す。

 さらに「プロットすらできていない時期に、脚本のふじき(みつ彦)さんたちとディスカッションしていたら、松江には昔、忍者がいたという話になったんです。『忍者も話にならないか』というアイデアが出る中、その忍者の名前に付けられた名前が剣造でした」と永見剣造に行き着くまでにさまざまな変遷があったことも回顧した。

 「忍者が出てきても……」と当初のアイデアは消えたものの、「不器用ですけん」というセリフはそのまま残ったという。「車夫が出てきた時に、ふじきさんが剣造という名前をまたつけてきて、直接の関わりはないのですが、『(剣造が)復活しましたね』と話をしたのを覚えています」

 車夫は当時、没落士族がその職に就くことが多かったといい、橋爪は「体力勝負で稼ぎもそこそこある仕事だっただろう」と実像を紹介。「ヘブンさんは士族が好きだったし、トキたち松野家とは違うけれど、新しい生き方を見つけた不器用な没落士族のような存在も出したいと思った」と剣造のキャラクター像が膨らんでいったことを振り返った。

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(C)NHK

 そんな不器用な剣造をリアルに演じることができる役者として、大西に白羽の矢が立った。橋爪自身、大西とは10年前から付き合いがあったという。「大西さんは映画界でいろいろな作品に出演している人で、私が新人時代に地方局で作った最初のドラマに出演してもらった方なんです。そこで関係性ができて『またどこかでご一緒しましょう』と声をかけて、今回10年ぶりに仕事ができることになりました」と再タッグを喜ぶ。

 大西ふんする剣造についても「素晴らしいですよね。本当にリアルに剣造を生きている感じがします」と絶賛。「大西さんに『本気の車夫をやってください』とお声がけして、例えば、頬を自分で叩くシーンが今後出てくるのですが、本気で叩いたりしていて、そんな人がドラマに入ってきてくれて本当に嬉しい。役になりきってくれて、リアルなお芝居を見せてくれる。(お声がけして)よかったです」と笑顔を見せた。

 さらに橋爪は「大西さんは、どんな役でも瞬発力で演じ分けるタイプではないですが、一つの役を突き詰めて演じることができる素晴らしい役者さんです。器用にこなすというより、その役をちゃんと生きるというのがいいところ。深さ、味わいもあるし、映画向き。だからドラマにはあまり出演してこなかったんだと思います」と大西を分析していた。(取材・文:名鹿祥史)

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