宮澤エマ、当時には珍しい20代独身の豊臣姉に思い

仲野太賀主演による大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほか)でのちの豊臣秀吉、秀長兄弟の姉・ともを演じる宮澤エマ。大河ドラマへの出演は「鎌倉殿の13人」(2022年)以来、約4年ぶり。戦国時代を舞台にした本作の「少年漫画のようなまっすぐさを持った物語」だと評し、当時には珍しく20代で独身だったともに「何かしらの信念をもって独り身を貫いているようにも感じました」と話している。
大河ドラマ第65作となる本作は、豊臣秀吉の弟で天下一の補佐役とされる豊臣秀長(仲野太賀)の目線で戦国時代を描くサクセスストーリー。語りを安藤サクラが担う。
宮澤演じるともは、波乱の運命をたどる人物。しっかり者で負けん気が強く、のちに三人の男児を産み育てるが、跡継ぎに恵まれなかった弟の秀吉(池松壮亮)によって政治の道具として利用される。のちに秀吉の後継者となった長男の秀次は謀反の疑いをかけられ妻子とともに処刑されることになる。
宮澤はともを「これまで演じたことのない、生命力の強さを感じるキャラクター」と捉えているといい、「長女として、この家をどうにか切り盛りしていかないといけないという責任感が強い女性です。だから、強いセリフも多く、特に男兄弟に対しては口も悪いし、手もすぐ出ます(笑)。でもそういったともの強さが私は好きですし、彼女と同じ境遇だったら私もそうありたいと思いますので、思いっきり演じるようにしています。特に序盤は、ともは「自分が男だったら、もっと活躍できたのに」という思いを、どこかで抱えているのではないかと想像しました」とその魅力を語る。また。「20代で独身は、当時は珍しいことですし、なぜそうだったのかはわかりませんが、何かしらの信念をもって独り身を貫いているようにも感じました」とも話す。
母なか(坂井真紀)、妹あさひ(倉沢杏菜)を含めた豊臣ファミリーについて、宮澤は「生きづらい戦国の世の中でもポジティブに生きようとする“まっすぐさ”“潔さ”を持っている」と見る。「第1回は、争いごとに向いていない小一郎はとことん情けなく描かれていて、藤吉郎はとことんおちゃらけていて。そんな2人を、仲野さんと池松さんがしっかりと演じられています。また、いい意味で、お母さんのなかさんが、ほんわかとおおらかに家族を支えています。妹のあさひもかなりのびのびと育っていますね。生きづらい戦国の世の中でもポジティブに生きようとする“まっすぐさ”“潔さ”を家族が持っているのは、お母さんがそういう教育をしてきてくれたことも大きいと思いますし、「豊臣兄弟!」のこの家族ならではなのかなと思います」
脚本を担当するのはドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」「VIVANT」などの八津弘幸。宮澤は「少年漫画のようなまっすぐさを持った物語ですね。歴史にあまり詳しくない方でも知っている人物・時代を取り上げる今作ですが、ド真ん中・ド直球で勝負するタイプの作品だと思います」と物語の魅力に触れ、「下から上へと上り詰めていくワクワク感があり、無謀にも思えるような野望を少しずつ達成していくストーリーが、おもしろいんです。これまでは秀吉にスポットライトが当たりがちでしたが、今作は秀長(小一郎)が主人公で、秀吉(藤吉郎)とともにみんなを魅了していく。そんな兄弟の様子を、少年漫画のヒーローを応援するかのように、ぜひ最後まで追いかけていただきたいです」と視聴者に呼び掛けた。(石川友里恵)


