ブレンダン・フレイザーが絶賛した日本人俳優「彼は日本のイアン・マッケラン!」

全編日本が舞台の映画『レンタル・ファミリー』(公開中)で主演を務め、日本語での演技にも挑んだオスカー俳優ブレンダン・フレイザーがインタビューに応じ、共演した柄本明とのエピソードを熱く語った。
東京で暮らす売れないアメリカ人俳優のフィリップ(ブレンダン)が日本のレンタル家族会社に雇われ、人々の人生の中でさまざまな役柄を演じるなかで、思いがけない自己発見の旅をするさまを感動的に描いた本作。映画『37セカンズ』やNetflixドラマ「BEEF/ビーフ ~逆上~」で知られるHIKARI監督の脚本と素質に感銘を受けたブレンダンは、『ザ・ホエール』でアカデミー賞主演男優賞を受賞後初の作品として本作を選んだ。
フィリップは“仮”の家族や友人としてさまざまな人々と絆を築いていくが、中でも印象的なのが記憶を失い始めた名優・喜久雄(柄本明)との関係だ。フィリップを雇ったのは喜久雄の娘で、かつての大スターの取材をする記者を装わせることで喜久雄が一緒に時間を過ごす相手を与えることが目的だったのだが、二人は予想外の友情を育み始める。
柄本との共演についてブレンダンは「明さんは紛れもなく、熟練した俳優。僕はイアン・マッケランとも仕事をしたことがあるけど、これまでの膨大な作品群とその風格において、彼はまさに“日本のイアン・マッケラン”だ」と前のめりで語る。
「それから、彼が自分の劇団と劇場を持っていて、日々そこで演じている点も大好き。知っていた? 彼はそこで演じているんだよ! 彼の劇場に行けば、15世紀の将軍が書いた古文書──中身はただの買い物リストのようなものだったりするんだけど(笑)、そういうのを朗読している彼に会えたりする。それが彼の朝のパフォーマンスなんだ。あるいはシェイクスピアだったりね」と柄本にすっかり感銘を受けた様子のブレンダン。
「スクリーンの中の彼を象徴するような存在感を、記者のふりをして彼に質問をする場面などでは目の前で強く感じたよ。でも、そうした役柄の壁がすべて取り払われると、僕たちはただの友人同士になった」と実際に絆が生まれたといい、自分の息子と一緒に、柄本の劇場で「ゴドーを待ちながら」を読ませてもらったこともあるとうれしそうに明かした。
「フィリップを連れて彼(喜久雄)が辿るその旅路は、永遠に語り継がれるような素晴らしいもの。彼が道を進み、あの“木”を見つけるシーンときたら……。ああ、僕が何を言っているのかわからない皆さんは、ぜひ『レンタル・ファミリー』を観に来て! そうすればわかるよ」と熱烈にアピールしていた。(編集部・市川遥)


