「豊臣兄弟!」武田信玄の意表突く展開は「不条理で切ない」 チーフ演出が明かす

仲野太賀主演による大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合・毎週日曜午後8:00ほかで放送中)の3日放送・第17回では、高嶋政伸(※高=はしごだか)演じる武田信玄がまさかの展開を迎えたが、その真意をチーフ演出の渡邊良雄が明かした(※ネタバレあり。第17回の詳細に震えています)。
「一つのチャプターの終わり」だという第17回では武田信玄を巡るエピソードも描かれ、対織田の兵を挙げて遠江へ侵攻し、三方ヶ原で迎え撃った家康(松下洸平)は大敗。足利義昭(尾上右近)も京で挙兵し、織田信長(小栗旬)は絶体絶命と思われたが、なぜか急に武田軍が撤退する……という流れだった。
武田軍が撤退した背景には、信玄が急死したことがあり、家臣がその事実を伏せたことで織田も混乱する事態に。その信玄の最期は、かなり意表をつくものだった。直接的なシーンはないものの、冒頭に信玄が餅つきをするシーンがあり、遺体の側に食べかけの餅があったことから、餅をのどに詰まらせて死亡したことを示唆していた。信玄の最期をこうした意図について、渡邊はこう語る。
「あの時代は何があるかわからないということを表現するエピソードだと思っていただけたらと。その前の場面では、毒殺されそうになったところを家臣が身代わりになることで助かっているわけですよね。それで彼は“天はわしに味方しておる”と感じる。“この戦、我らの勝ちじゃ”とも言っているんだけれども、その翌日、自分でついた餅なら安全だろうと思って食べたら、それが命とりになった。人間って何のタイミングでどういう時に死ぬかわからないものなんだと。すごく不条理で切ないという意味合いで作ったものです」
武田の後ろ盾をなくした義昭は追い詰められ京から追放されることとなり、200年以上続いた室町幕府が終焉を迎えた。次週・第18回では秀吉(池松壮亮)が織田家家老に昇格し、北近江を拝領。領地に長浜城を築いて城持ち大名となり、小一郎(仲野太賀)と共に羽柴姓を名乗り……と兄弟がさらなる出世を遂げる。(編集部・石井百合子)


