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スパイダーマン実写ドラマ「スパイダー・ノワール」、アニメ『スパイダーバース』と別設定にした狙い

画像は「スパイダー・ノワール」モノクロ版より
画像は「スパイダー・ノワール」モノクロ版より - (C) Amazon Content Services LLC

 『スパイダーマン』実写ドラマシリーズ「スパイダー・ノワール」の共同ショーランナーを務めるオーレン・ウジエルがリモートインタビューに応じ、アニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズから切り離した全く新たな世界観構築について語った。

【画像】サンドマンも登場!実写ドラマ「スパイダー・ノワール」

 「スパイダー・ノワール」は、1930年代のニューヨークを舞台に、“スパイダー”の名で知られる私立探偵の主人公が、自らの過去と向き合いスーパーヒーローとしての宿命を背負っていく姿を、全8話で描くドラマシリーズ。主演のニコラス・ケイジは、『スパイダーマン:スパイダーバース』でスパイダー・ノワールの声を担当しており、実写でも同ヒーローを演じることになった。

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 製作総指揮にはフィル・ロードクリストファー・ミラーエイミー・パスカルといった『スパイダーバース』チームの面々が揃っているが、キャラクター設定や世界観などは同作から完全に切り離されている。主人公もピーター・パーカーではなく、ベン・ライリーという全く別人だ。

 ウジエルは、モノクロのスパイダーマンを実写デビューさせるには「キャラクターに肉付けをして世界観を構築し、より立体的なヒーローとして完成させる必要がある」と考えたという。「もちろん、ニック(ニコラス・ケイジ)のことも、『スパイダーバース』シリーズも、彼が同作で演じたスパイダーマン・ノワールも大好きです。あの作品があったことで、ニックもキャラクターを熟知していたので、とても助けになりました」

ニコラス・ケイジ演じる主人公ベン・ライリー - (C) Amazon Content Services LLC

 一方で『スパイダーバース』におけるケイジの役回りは「作品全体で言えばカメオ出演に近い小さなものでした」とウジエルは強調する。さらに、ケイジのようなハリウッドの大物俳優を主演に迎えるためには「これまでに見たことがないスパイダーマンを生み出すことが必要だった」と続けた。

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 「だからこそ、このドラマでベン・ライリーという人物を描くにあたって、クリエイティブ面においてより自由と裁量を与えられました。マルチバースを利用することで、皆さんに愛してもらえるような全く新しい“スパイダー”が誕生したのです」

 ストーリーにおいて『スパイダーマン』実写作品とのリンクはないものの、スパイダーの動きなどには歴代シリーズのオマージュが盛り込まれているという。

 「私はサム・ライミ監督版『スパイダーマン』を観て育ちましたし、あのシリーズが大好きなんです。これまでに私が観てきた実写スーパーヒーロー作品へのオマージュと、私が愛してやまないフィルム・ノワール映画へのオマージュがミックスされています。全8話を通して『なるほど、ここでこういうことをやっているんだな』と気づいてもらえるような要素が散りばめられています。先人たちの作品に対して、愛を込めたオマージュを捧げることができる素晴らしい機会でした」

「スパイダー・ノワール」キービジュアル - (C) Amazon MGM Studios

 本作は視聴の際、ユーザーが「本格的なモノクロ版」「リアルなカラー版」の2種類から選択できる。初回でどちらを選ぶのか迷いどころだが、ウジエルはいずれのバージョンも「観る価値のある素晴らしい仕上がりになっています」と自信をのぞかせる。

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 「私のオススメは、自分が一番観たいと思うバージョン、一番心地よく観られるバージョンから楽しんでほしいです。そして、全8話を観終えたら、ぜひもう一つのバージョンも試してみてください。受ける印象がどれほど違うか、きっと驚くはずです」

 ソニー・ピクチャーズは、マーベル・スタジオと共に『スパイダーマン』実写映画シリーズを展開しているが、ベン・ライリーがマルチバースを介してトム・ホランド演じるピーター・パーカーと共演する可能性はあるのだろうか。

 ウジエルは、具体的な計画は何も決まっていないと前置きしつつ「あらゆる可能性が残されています」とコメント。「私たちに何ができるのか、たくさん話し合ってきました。私はベン・ライリーのさらなる物語を紡いでいくことを、本当に楽しみにしています。常にチャンスはありますし、どんな可能性も排除するつもりはありません」とキャラクターの今後に期待を寄せていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

「スパイダー・ノワール」5月27日(水)よりPrime Videoにて独占配信開始

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