『スター・ウォーズ』グローグーの演技を支えるパペット愛 ファヴロー監督、伝統へのこだわり

映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』を手掛けたジョン・ファヴロー監督が、伝説の賞金稼ぎ・マンダロリアンの相棒として活躍する、グローグーの演技へのこだわりを合同インタビューで明かした。(以下、一部映画の内容に触れています)
【画像】グローグーゴキゲン!ファヴロー監督と一緒に『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』
本作は、帝国崩壊後の銀河を舞台に、“マンドー”ことマンダロリアン(ペドロ・パスカル)と、強いフォースを秘めた子ども・グローグーの旅を描く冒険活劇。ディズニープラスのドラマシリーズから生まれた人気コンビのスクリーンデビュー作となる。
本作の人気をけん引するのが、マンドーの小さな相棒・グローグーだ。ジェダイ・マスターであるヨーダと同じ種族に属し、その内に強いフォースを秘めたグローグーは、赤ん坊のような愛らしい見た目と仕草でファンを魅了し、ドラマ「マンダロリアン」(2019~)に登場するや、瞬く間に新たなマスコットキャラクターとなった。
グローグーの演技は、レガシー・エフェクツが制作したパペットとアニマトロニクス技術、さらにVFXや美術など、大勢のチームの共同作業に支えられている。今回はかつてないほどグローグーの活躍が描かれているが、ファヴロー監督は可能な限り、CGではなくパペットでの撮影にこだわった。「もちろんCGも使いますが、私たちには、どんな時も“グローグーはパペットができる動きしかさせない”というルールがありました。どうしてもデジタルの方がスムーズな動きになる場合もありますが、後からデジタルの部分を差し替えようとなり、パペットで撮影し直したこともあります」
そんなファヴロー監督が、本作に影響した作品にあげたのが、ヨーダの操演と声を演じたフランク・オズと、マペット界の巨匠ジム・ヘンソンが監督した人形劇映画『ダーククリスタル』(1982)。「『ダーククリスタル』の影響は非常に大きいです。ジム・ヘンソンは初期の『スター・ウォーズ』に関わる人物でもありますからね」というファヴロー監督は、さらにスタジオジブリの影響もあげる。
「グローグーがあるキャラクターのおなかで寝ている場面、あれって『となりのトトロ』っぽいですよね(笑)。ルーカスフィルムCCO(最高クリエイティブ責任者)のデイヴ・フィローニは、特にジブリや宮崎駿監督の大ファンなんです。以前、グローグーの短編アニメ(『禅 グローグーとマックロクロスケ』)をジブリと一緒に作りましたが、あれは本当に特別な経験でした。音楽を担当したルドウィグ・ゴランソンにとっても感動的な出来事だったようです。私たちが意識していない部分で、ジブリからの影響はもっとあるでしょう」
そのうえでファヴロー監督は、日本の観客に向けてメッセージ。「かつてジョージ・ルーカスがそうだったように、私たちも日本映画から計り知れないほど大きなインスピレーションを受けています。昨年、日本で開催された『スター・ウォーズ セレブレーション』でも日本の皆さんの熱気に心から感動しました。それから私は『スター・ウォーズ』と和のテイストが融合したアートワークが大好き。日本版の予告編やポスターも見る度に素晴らしいと思っています。デイヴと私は日本の“レンズ”を通してシリーズを見るのが大好きなんです」と笑顔を見せた。(※宮崎駿の「崎」は「たつさき」が正式表記)(編集部・入倉功一)


