ピエール瀧「本当に奇妙な映画」出演作に突っ込み 山田杏奈も驚く“奇天烈”な校長役で存在感

13日、映画『NEW GROUP』の公開記念舞台あいさつがグランドシネマサンシャイン池袋で行われ、主演の山田杏奈をはじめ、青木柚、ピエール瀧、下津優太監督が登壇。ピエールは、個性的すぎる俊英の映画に「一番大事なのは『これを劇場でやっている』ということのような気がします」と独特の表現で映画を称賛していた。
本作は映画『みなに幸あれ』で世界中に衝撃を与えた下津監督が、集団行動における人間の心理を描いたSFサイコドラマ。引っ込み思案の高校生・愛(山田)が通う高校で、生徒が校庭で四つんばいのまま動かなくなったことをきっかけに、さまざまな奇妙なことが起こり、生徒たちが巻き込まれていくさまを活写する。
ピエールが演じるのは、狂気的な集団を導く校長役。かなりの奇天烈な作風にピエールは「この映画はどんな人が観るんだろう」と客席を見渡し「こういう人なんですね」と発言し笑いを誘う。続けてピエールは「本当に奇妙な映画で、SNSでも映画を観た方が『全然わかんねぇ!』と発言している人もいました。一方で『なるほど!』という人もいる。こうして意見が二分するのも、この映画の良さなんだと思う」と自身の解釈を述べる。
主人公を演じた山田も「監督自身も奇妙な映画」と話していたエピソードをあげていたが、それでも山田らキャストは「真剣に取り組んでいました」と語ると「実際、出来上がった作品を『面白い!』と言ってくださる方もいます。奇妙だと思えるシーンが、誰かにとってはすごく笑えるというのも、すごく楽しい」と満足顔。
ある意味で問題作を作り上げた下津監督。なかでも、ピエールが終盤に本作のテーマである集団行動の狂気について述べる部分について「とにかく説得力があって映画が引き締まった」と絶賛すると、ピエールは「台本に書いてあったことをやっただけですけれどね」とサラリ。さらに下津監督が、そのシーンを観ると「Netflixの瀧さんだ」と、ことあるごとに取材で話していることにピエールが触れると「どの作品のことを言っているのか自分ではわからない」とツッコミを入れていた。
そんなピエールと対峙した山田は「すごく奇天烈な役なのですが、それをリアルに体現されている瀧さんが本当にすごいと現場で感じていました」と述べると、下津監督も改めてピエールの存在感に脱帽していた。
この日は、劇中で印象的な組体操に特別協力として参加した日本体育大学・体操部のメンバーたちが登場し、生で組体操を披露。下津監督も山田も、この組体操があったからこそ、作品がもう一つ上のレベルに達したことに感謝を述べていた。
最後にピエールは、「奇妙な映画と話しました。映画を観た感想も様々だと思います。しかし、一番大事なのは『この映画を劇場でやっている』ということのような気がします。それがこの映画の大事なところです」と断言していた。(磯部正和)
映画『NEW GROUP』は全国公開中


