『Michael/マイケル』ディズニーランド「キャプテンEO」再現が検討されていた

映画『Michael/マイケル』(全国公開中)のプロデューサーを務めたグレアム・キングが来日時にインタビューに応じ、マイケル・ジャクソンが主演したディズニーランドの人気アトラクション「キャプテンEO」を再現するかどうか検討していたことを明かした。
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「キャプテンEO」は、マイケル演じる主人公キャプテンEOと個性豊かなエイリアンの仲間たちが、歌とダンスの力で暗黒の女王に立ち向かうストーリー。監督は『ゴッドファーザー』シリーズなどのフランシス・フォード・コッポラ、製作総指揮は『スター・ウォーズ』の生みの親ジョージ・ルーカスという夢のタッグが実現した。マイケルの人気絶頂期である1986年9月にオープンし、日本の東京ディズニーランドでも1996年まで上演された(※マイケルの死後、2010年~2014年まで限定復活)。
クローズ後も、多くのマイケルファンから支持されている「キャプテンEO」。彼の軌跡を描く本作においても、伝説のアトラクションを再現するかどうか、製作陣の間で議題に上がっていたという。
「実は、今作でも話し合いました。伝記映画を作るときは、特定の題材や出来事を選び抜かなければならず、全てを網羅することはできません。誰かの人生を2時間で全てカバーすることは不可能ですから。だからこそ(準備に)時間がかかるのです。(脚本家の)ジョン・ローガンと私で何時間も座り込み、『このストーリーを伝えるべきか?』『あのストーリーを伝えるべきか?』『「キャプテンEO」はやるべきか?』と話し合いました」
「キャプテンEO」の舞台裏を再現する場合、劇中でコッポラやルーカスが実名で登場する可能性はあったのだろうか。グレアムは「キャスティングについては話し合っていません」と回答し、次のように補足した。
「『スリラー』のミュージックビデオのシーンを見ていただければ分かる通り、監督(ジョン・ランディス)は本人そっくりの役者を起用しました。私は著名人を実名で多く登場させるのは好きではありません。観客がオーセンティシティーを感じられなくなってしまうからです。どのキャラクターを登場させるかは、厳選する必要があります」
アトラクションを映画に登場させるには、権利問題なども関わってくるとグレアムは語る。「そのため、ある種の犠牲を払わなければならず、判断が本当に難しいところです。観客はマイケルが『何をしたか』だけでなく、彼が『誰であったか』を知りたいのです。ですから、どの出来事を描くのかは慎重に選ばなければなりません」
本作での再現は惜しくも見送られた「キャプテンEO」だが、『Michael/マイケル』は続編の企画が進行しており、映像化のチャンスは残されている。グレアムも「将来どうなるかは分かりませんが、もしもう一本映画を作るのであれば、私たちにはフラッシュバック(回想)やフラッシュフォワード(未来の出来事を描写すること)を使う権利があります。それがストーリーテリングです」と含みを持たせ、期待をあおった。(取材・文:編集部・倉本拓弥)


