「VIVANT」乃木に憤慨したアリ、放送版より長芝居だった 飯田P「格別な掛け合い」の裏側告白

日曜劇場「VIVANT」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の飯田和孝プロデューサーが、第12話(第2シーズン第2話)で描かれた主人公・乃木憂助(堺雅人)とアリ(山中崇)による拷問シーンの撮影秘話を明かした。
第12話では、別班の諜報員・乃木と公安部外事第4課の野崎守(阿部寛)のエージェント・ドラム(富栄ドラム)が、自衛隊直轄の非公認組織「別班」に所属する諜報員5人が一夜にして姿を消した事件を調査。失踪事件のカギを握る元公安でテロ組織「テント」のモニター・新庄浩太郎(竜星涼)の逃亡ルートを追う展開が描かれた。
新庄の手がかりを掴むため、乃木はキプロスに移住したテントの元幹部・アリに接触し、第1シーズンと同じく乃木の別人格・Fが尋問を行った。乃木は新庄の居場所につながる新たな証言を入手したものの、アリにとっては「最悪の記憶、再びだ」というFの言葉通り、悪夢の時間がまたしても訪れることとなった。
第12話を振り返った飯田プロデューサーは、「何と言っても真っ先に浮かぶのは、乃木(F)さんとアリさんの拷問シーンです」と語り、「『最悪の記憶再びだ』というFのセリフとは裏腹に、私としては、最高の瞬間が再び見られるという気持ちで撮影に臨んでいました。あのハードなシーンを演じるお二人にとっては『ふざけるな』だと思うのですが(笑)、『最高の俳優二人の、最高の芝居のぶつかり合いがまた見られる』という気持ちでした」と2人の対峙を楽しみにしていたことを明かした。
アリ役の山中とは第1シーズンが初タッグだったという飯田プロデューサー。「山中さんのお芝居に対して私は、『相手の息遣いを飲み込んで自分のセリフを吐き出す』、そんな不思議な印象を持ちました。シーンは激しくても、いつのまにか、とても心地よい気分になったのを覚えています。そのせいか、当時の撮影も数時間巻いた記憶があります」と当時を振り返り、第2シーズンにおける堺との対峙も「格別な二人の掛け合い」と太鼓判を押した。
Fの尋問から解放されたアリは、乃木にもう一つの人格が眠っているのではと問いただす。乃木は「弱い自分を助けてくれる友達がいるんです」と説明し、Fが起こした行動も認識していると伝えると、アリは乃木の胸ぐらをつかんで「私はその友達が大嫌いです」とモンゴル語で憤慨した。
飯田プロデューサーによると、山中の芝居は同セリフの後にも続きがあったという。「『私はその友達が大嫌いです』の後、アリさんは憤慨して、実は放送された以上にかなり長く芝居を続けていただいたのですが、もしかしたらどこかでその様子も見られるかもしれません」と惜しくもカットされた部分が、何らかの形で公開される可能性を示唆している。
新庄の行方が見えた第12話は、乃木の前に現れた意外な人物の姿で幕を閉じた。9日放送の第13話は序盤戦の大クライマックス回となり、“最大の裏切り者”が明らかになる。(編集部・倉本拓弥)



