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『スター・ウォーズ』研究の第一人者 河原一久氏独占インタビュー(2/3)

スター・ウォーズ特集

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スター・ウォーズ業界裏話

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日本語版は「復讐」になっています! (C)Twentieth Century Fox Film Corp.

Q:『スター・ウォーズ』研究の第一人者として知られる河原さんですが、業界裏話を教えてください!

 2000年に旧三部作のVHSが発売になったとき、サブタイトルが正式にタイトルとして採用されました。『スター・ウォーズ』が『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』という風に。その時、業界では『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』を『スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』に修正すればって話が出たんです。エピソード6のサブタイトルは、「リターン・オブ・ザ・ジェダイ」なのに、日本は「リベンジ・オブ・ザ・ジェダイ」になっているから、正式な訳をすべきだというのは前々から言われていたことでしたし。

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当時のティザーポスターは「リベンジ」のまま。(C)Twentieth Century Fox Film Corp.

Q:そもそもなぜ、日本では「リベンジ」になっていたんですか?

 最初にタイトルが発表になったときは、「リベンジ」のほうだったんです。でも、もともとルーカスは「リターン」で考えていたんですが、それじゃ弱いかなということで、「リベンジ」になったんです。でも、マーケティングリーサーチの結果、「リベンジ」は女性の反応が良くないので、発表後に「リターン」になった。なので、日本は最初に発表になった「リベンジ」のままというわけです。ここら辺のいきさつは、DVDかブルーレイのオーディオコメンタリーとかに収録されています。

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タイトルが「リターン」になりました。 (C)Twentieth Century Fox Film Corp.

Q:たしか、タイトル修正を求む日本のファンによる、署名活動が行われましたよね。

 実は、大義名分が欲しかったので、私が知り合いのスター・ウォーズファンに声を掛けて実施してもらったんです。ただ、そのときはちょうどエピソード2の撮影中で、ルーカスフィルムが大忙しだったこともあり、すぐに変更のGOが出なかったんです。その2年後に、プロデューサーのリック・マッカラムが来日しまして、インタビューでお会いしたときにこの話をしたんです。「日本ではリベンジになっているけどいいの?」って。そしたら「変えよう!」と即答していました。その証拠のインタビューのデータを当時の配給会社であるFOXに渡しました。こうした背景があって、2004年9月にDVDBOXが発売された時には、「帰還」に変わっていました。一般的には2004年4月のコミコンで、『リベンジ・オブ・ザ・シス』が発表されたからという説が知られていますが、私が知る限りではその前から変わることは決まっていました。

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