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衝撃の実話!空前の飛行機事故を完コピした『ハドソン川の奇跡』撮影の裏側(3/3)

■21歳のときの飛行機不時着体験を『ハドソン川の奇跡』に生かす

不時着経験のあるクリント・イーストウッド監督
自身も不時着経験のあるクリント・イーストウッド監督

 イーストウッドが軍隊にいたころ、乗っていた軍用機が海に不時着したことがあるという。彼はこの出来事を86歳になった今でも鮮明に覚えているという。雷撃機で多くの問題があったその軍用機は、酸素がなくなり無線機能を失い連絡が取れなくなり、最終的には燃料切れになったという。そのためパイロットは海に不時着。イーストウッドは岸までを泳いだという。

「とてもはっきりと覚えているのは、時速100マイル以上で飛行機が(海の上を着陸しようと)進んでいる時にどう感じたかということだよ。でも、僕ら(の飛行機)は(水面を)かすめて進んでいて、パンケーキみたいだった。その時の海は荒れていたんだ。それって驚くべきことだよ。パイロットがとても優秀だったんだ。」

 この時の体験が、飛行機が川に不時着するシーンの際、どのように見えるべきかのリアルさについて自分の感覚を呼び起こしながら撮影できたというイーストウッド監督。飛行機がどのように水上を動くか、どのように水の上に降りて行くかを、自分の過去の記憶から忠実に引っ張り出したことが、この映画のリアルさの核心だった。

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■不必要なものはそぎ落とすストーリーライン

男前な後ろ姿
男前な後ろ姿!

 『ハドソン川の奇跡』は、簡潔な映画だ。無駄なシーンが一つもなく、それでいて、描かれる人間ドラマや、映像のリアリティーは一級品だ。イーストウッド監督は以前、物語の中で不必要と思われるサイドストーリーを付け加えることをしていたが、最近の作品はどんどんシンプルになっているという。今作で余分に付け加えたシーンは映画の冒頭のサレンバーガー機長の見たリアルで衝撃的な悪夢だけだという。だが、そのシーンが映画の中で一番印象に残るシーンとなった。

映画『ハドソン川の奇跡』は9月24日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国公開

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