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永遠に語り継がれる名作!『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』など1月の5つ星映画

今月の5つ星

 トム・ホランド主演の『スパイダーマン』シリーズ第3弾からクリント・イーストウッド監督・主演作、名匠リドリー・スコット×レディー・ガガがタッグを組んだ話題作、『岬の兄妹』で注目された片山慎三監督の最新作、そしてマッツ・ミケルセン主演のデンマーク映画まで、見逃し厳禁の作品をピックアップ。これが1月の5つ星映画5作品だ!

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ネタバレ厳禁も納得!スパイダーマン史に残る傑作

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』1月7日公開

 トム・ホランドが主演を務める『スパイダーマン』3部作の完結編。マルチバースによって歴代の悪役たちがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)へと迷い込み、シリーズの垣根を超えた夢の共演が実現した。当時の設定を踏襲した悪役には懐かしさを感じつつ、アップデートされた武器や能力など新たな発見も見逃せない。戦闘シーンにおいても、サム・ライミ監督やマーク・ウェブ監督による過去作のオマージュをちりばめ、ノスタルジックな演出で観客を魅了する。悪役軍団と戦うピーターを支えるドクター・ストレンジも抜群の存在感で、コメディーリリーフ的な役割を完璧にこなしている。

 約2時間半の本編には驚きと感動の仕掛けが満載で、キャスト陣がネタバレ防止を呼びかける理由も納得の出来栄え。MCU10年の歴史を詰め込んだ『アベンジャーズ/エンドゲーム』と同じように、スパイダーマン映画史で永遠に語り継がれる名作が誕生した。(編集部・倉本拓弥)

御年91歳!生ける伝説の全てがここに

クライ・マッチョ』1月14日公開

 クリント・イーストウッドの監督デビュー50周年&40作品目は、自身が監督・主演・製作を手掛けた感動作。イーストウッド演じる孤独な老人と少年がメキシコからアメリカへ逃亡する旅を通して、真の強さ(マッチョ)の意味を知る。

 ストーリー展開や音楽など、シンプルで洗練された映像表現に、映画人・イーストウッドだからこその説得力が感じられる。ドラマチックかつアクションも盛り込まれたロードムービーであり、人として大切なものとは何かを考えさせられる愛の物語でもある。現在91歳のイーストウッドが悪態をつきまくる姿など、イーストウッドらしいユーモアのセンスも抜群。旅の相棒となる少年役のエドゥアルド・ミネットとのからみにも笑いを誘うシーンはあるが、笑いの中にも人として大切にすべき気付きが描かれている。イーストウッド映画の全てが注ぎ込まれた、集大成と呼ぶにふさわしい作品だ。(編集部・香取亜希)

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レディー・ガガに魅了されっぱなし

ハウス・オブ・グッチ』1月14日公開

 世界的ファッションブランド「グッチ」創業者の孫で3代目社長マウリツィオ・グッチの暗殺事件と一族の確執を描いたノンフィクションを、名匠リドリー・スコット監督が映画化。アダム・ドライヴァー演じるマウリツィオの妻となり、一族もブランドも全て支配しようとするパトリツィアに、世界的人気歌手のレディー・ガガがふんした。

 アーティストとしてトップを走り続けるガガは、スクリーンのどんなところにいても抜群の存在感を放ち、自分に正直で破滅的な道へと突き進む強欲なパトリツィアを情熱的に表現。アカデミー賞主演女優賞獲得に期待が高まっているのも納得で、彼女の唯一無二な声は、物語をより一層ドラマチックに彩り、観る人を惹きつける。また、物語の後半、グッチ一族を演じるアル・パチーノジャレッド・レトーによる哀愁漂う演技は見もの。彼らがまとう華やかな衣装が、人間の滑稽さや虚しさを引き立たせ、皮肉な笑いを生んでいる。(編集部・梅山富美子)

ラストシーンに痺れる!『岬の兄妹』片山慎三監督の最新作

さがす』1月21日公開

 『岬の兄妹』で日本映画界に衝撃を与えた注目の才能・片山慎三監督の最新作。指名手配中の連続殺人犯の姿を見たと言って突如姿を消した父親と、その行方を追う娘、父の名前で働く連続殺人犯を追う衝撃のスリラーだ。

 片山監督の持ち味であるキレキレのカメラワークは健在だが、過激さと荒々しさが魅力だった『岬の兄妹』に対し、商業デビュー作とあって本作ではエンターテインメント性を高める工夫が凝らされている。捻りの効いた巧みなストーリーは最後まで緊張感を逃さず、こうしたオリジナル脚本作品がもっと製作されることを願わずにはいられない。人間の恐ろしさと弱さを絶妙な塩梅で表現した父親役の佐藤二朗と、娘役で今後必ずブレイクすると確信させるほどの存在感を放った伊東蒼によるクライマックスは、傑出したラストシーンとして邦画史に刻まれるだろう。(編集部・吉田唯)

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ジャンルを超越するハートウォーミング復讐劇

ライダーズ・オブ・ジャスティス』1月21日公開

 マッツ・ミケルセンが主演を務めたデンマーク製作のリベンジスリラー。妻を列車事故で失った軍人が、事故は犯罪組織に仕組まれたものだと主張する数学者たちと復讐に乗り出す。今回のマッツは、丸刈りでヒゲ面の屈強な軍人に大変身。善良ながら、行き詰るとすぐ物事を暴力で解決しようとする、複雑なキャラクターを見事に体現している。

 列車事故の真相が明らかになるにつれ、登場人物たちの行き場のない感情に胸が締め付けられる、ビターテイストな仕上がり。ハードなバイオレンスの一方で、計画性もなく、どうにも情けないオジサンたちが荒事に右往左往するさまはコメディーテイストでもある。寡黙な軍人と負け犬のオタク数学者たちの交流が、オフビートな笑いを誘う。悲しみやトラウマを抱えた者同士が疑似家族的な絆を育む再生の物語でもあり、リベンジ物だがハートウォーミングなドラマでもあるというジャンル破壊な一本となっている。(編集部・入倉功一)

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