これで見納め!『ウィキッド』完結編の魅力とは?
提供:NBCユニバーサル

世界的ブロードウェイミュージカルを映画化した『ウィキッド』の物語が、『ウィキッド 永遠の約束』でついに完結。ダウンロード先行販売に続き、6月10日(水)からはレンタル配信がスタートし、誰もが胸を打たれる感動的な結末を自宅でも堪能できる。この壮大な『ウィキッド』の物語は、前編『ウィキッド ふたりの魔女』だけでは完結しない。『永遠の約束』を観てこそ、前編に隠されていた意味が分かり、真の感動が待っている、2つで1つの作品なのだ。(文・平沢薫)
前作『ウィキッド ふたりの魔女』は何がすごかったのか?
前作『ウィキッド ふたりの魔女』は全米オープニング興行収入1億1,250万8,890ドル(約180億円)を記録し、歴代1位だった『イントゥ・ザ・ウッズ』(2014)の3,105万1,923ドル(約49億円)の記録を大きく塗り替え、ミュージカルの映画化作品として歴代最高のオープニング興収を達成した。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル160円計算)日本でも5週連続で洋画ナンバーワンを記録し、累計動員222万人を越えるロングヒットとなった。
ともにミュージシャンとしても高く評価されている主演のシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの圧倒的な歌唱力と、舞台以上に華麗な衣装や美術が絶賛され、第97回アカデミー賞でも、作品賞、主演女優賞、助演女優賞はじめ10部門にノミネートされるなど、批評家からも高く評価された。
続く『ウィキッド 永遠の約束』は、前作のキャストとスタッフがそのまま続投。オープニング興収は、前作超えとなる1億4,700万4,640ドル(約235億円)を突破。ミュージカルの映画化作品のオープニング記録を再び更新し、こちらも週末の全米ランキング第1位に輝いた大ヒット作だ。
ストーリーは、前作から直結している。『ウィキッド ふたりの魔女』で、偶然学校の寮のルームメイトになったエルファバ(シンシア)とグリンダ(アリアナ)は、外見も性格も正反対だ。黒髪に緑色の肌のエルファバは、優れた魔法の力を持つが、友だちがいない。金髪に白い肌のグリンダは、みんなに愛される人気者だが、魔法の力がない。そんな2人が、やがてお互いの本当の姿を知り、かけがえのない親友になっていく。
しかし、そんな2人は、人々が崇める“偉大なオズの魔法使い”(ジェフ・ゴールドブラム)が、住民たちにウソをついていることを知った時、それぞれ別の道を選び、離れ離れになってしまう。その後の2人はどうなったのか。その後の物語が『永遠の約束』で描かれていく。
心つかまれる!魔法、愛憎、友情のドラマ
物語において『ふたりの魔女』はいわば序章。登場人物たちの心の動きや、激しい感情の変化は『永遠の約束』でじっくりと描かれる。
その中心となるのは、もちろん、エルファバとグリンダ。エルファバは、魔法使いのウソを暴くことを選んで逃走して、オズの魔法使いとマダム・モリブル(ミシェル・ヨー)の陰謀により“悪い魔女”として人々に嫌われ、攻撃されるようになる。
一方、グリンダは“善い魔女”として報じられ、人々の人気者になり、2人の間の距離はどんどん開いていく。それでも2人のお互いを信頼する気持ちは変わらないのか?
また、グリンダがフィエロ(ジョナサン・ベイリー)と結婚式を挙げることになり、彼に想いを寄せるエルファバの心は乱れる。一方、フィエロに恋するグリンダも、彼が自分との結婚を喜んでいるのか確信を持てない。2人の友情はどうなるのか? エルファバとグリンダ、それぞれの切ない気持ち、揺れ動く感情が描かれていく。
さらに、主人公2人以外にも、激しい感情のドラマが起きる。エルファバと、彼女の妹ネッサ(マリッサ・ボーディ)の間で、これまで口に出さなかった本音がぶつかり合う。また、ネッサと彼女が愛するマンチキンのボック(イーサン・スレイター)の間で、気持ちのすれ違いが明らかになる。姉と妹、恋人たちの間でも、心を揺さぶるドラマが描かれていく。
鳥肌もの!圧巻のミュージカルシーン
そうした心の動き、感動の高鳴りが、セリフではなく、豊かな歌声で表現されて胸を打つのが、ミュージカル映画の醍醐味。前作に続いてメガホンを取ったジョン・M・チュウ監督が、撮影の後で音声を録画する形式ではなく、歌い手たちが演じながらその場で実際に歌うという形式で撮影し、歌声と楽曲そのものが持つ力を充分にフィルムに焼き付ける。
華やかなピンク色の花々が溢れる結婚式の会場で、幸せなはずのグリンダが心の底から幸せになれない気持ちを歌う「サンク・グッドネス/アイ・クドント・ビー」の歌声ににじむ悲しみ。エルファバが、もう善人でいるのは止めたと宣言する「ノー・グッド・ディード」の声に溢れる激しい怒りと苦悩と絶望。また、オズの魔法使いとグリンダがエルファバを仲間にしようと勧誘する時の、3人で歌う「ワンダフル」の古風なハリウッド・ミュージカル風のダンスと歌も魅惑的だ。
そして何より、エルファバとグリンダが、ついにお互いの気持ちを確かめ合うクライマックスの「フォー・グッド」。この歌唱シーンは、あえて凝ったカメラワークを使わず、2人の歌う姿をそのままシンプルに映して、それぞれが秘めた心情を映し出す。
チュウ監督はこのシーンについて「別れの歌だけど、2人は本当は別れを望んでいない。2人は“自分は大丈夫だから心配しないで”と歌うけど、それを確信しているわけではない。本当は別れるのが怖いが、それを見せると相手が一歩を踏み出せなくなるから、見せることができないんだ」と分析する。2人の歌声に耳をすますと、そんな気持ちが伝わってくる。
予想外!究極のラストへ…
エルファバとグリンダは、最後にどんな決意をするのか。2人の友情はどんな結末を迎えるのか。それは『永遠の約束』で確認するしかない。エンディングのシーンが、ミュージカル舞台版とは違う映画オリジナルなのも必見ポイントだ。チュウ監督が「映画の宣伝素材には絶対に入れないようにした」と強調する、舞台へのオマージュとなる映像が描かれている。
加えて、最後まで観ると、物語全体の仕掛けが見えてくるという楽しみもある。映画の原作となったミュージカルは、フランク・ボームの名作児童小説「オズの魔法使い」の登場人物2人、善の魔女グリンダと、悪い魔女エルファバを新たな視点から描いた作品。その原点小説では、竜巻でオズの国に飛ばされたカンザスの少女ドロシーと、カカシ、ブリキの木こり、臆病なライオンの旅が描かれるが、『永遠の約束』にはこの4人が登場し、予想外の役割を果たして、巧みな物語構成で感動させてくれるのだ。さらに、ドロシー以外の3人が既に物語に登場していたことが分かるという、サプライズも仕掛けられている。
また、映画のラストの光景は名作映画『オズの魔法使』(1939)のシーンに直結しており、その意味でも大きな物語が大団円を迎える満足感を与えてくれる。
チュウ監督は2作について、こう語っている。「『ふたりの魔女』のオープニングで『ノー・ワン・モーンズ』を歌うときのグリンダの心境は、最初に見た時にはすべては分からないと思う。『永遠の約束』を見た後で『ふたりの魔女』を見ると、本当に心が痛む。なぜなら、その時には、グリンダの気持ちを理解しているから。『ウィキッド』は2作合わせてひとつになる。そういう物語なんだ」。監督のおすすめの通り、『永遠の約束』を観た後で『ふたりの魔女』をもう一度観直すのも一興だ。
『ウィキッド 永遠の約束』はダウンロード先行販売中
6月10日(水)よりレンタル配信開始
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