実写映画『ルックバック』藤本タツキも絶賛 劇中ロトスコープアニメーションスチール公開

出口夏希と蒔田彩珠がW主演を務める実写映画『ルックバック』(公開中)から、劇中アニメーションパートのスチールが公開。さらに、原作者の藤本タツキとロトスコープアニメ監督・久野遥子によるスペシャル対談も公開された。
【4枚】実写映画『ルックバック』ロトスコープアニメーションスチール
『ルックバック』は、2021年に読切作品として発表され、2024年の劇場アニメ化も話題を呼んだ話題作を、『万引き家族』などの是枝裕和監督が脚本・編集を兼任して実写化。漫画の腕に絶対の自信を持つ藤野(出口)と、彼女に憧れる圧倒的な画力を秘めた京本(蒔田)。漫画へのひたむきな思いで結ばれた二人の青春と、ふりかかる思いもよらぬ出来事を描く。
本作の演出の一部には、実写映像をもとにアニメーションを制作する「ロトスコープ」技法が採用された。ロトスコープアニメーション監督を務めたのは久野、アニメーション制作は『化け猫あんずちゃん』などのシンエイ動画が担当。美しい背景とともに、作品の幻想的な世界観が丁寧に描き出されており、公開されたスチールにも、藤野と京本の繊細な表情をはじめ、海や空、車窓越しに広がる情景などが描き出されている。
あわせて公開されたスペシャル対談の中で、藤本は「あのアニメーションパートだけ観ても感動しましたし、きっとご覧になる皆さんも泣いてしまうと思います。前後の文脈を知らなくても伝わる素晴らしい映像」と久野が手がけたアニメーションを絶賛。
久野は「デジタルで線画を描いて紙に出力して、シンエイ動画のスタッフ10人くらいで手分けして、色鉛筆で線を引いたり絵の具で色を塗ったりしました。動画1枚1枚をアナログで塗ることは普段はなかなかできないのですが、今回は短いパートに対して作業期間をかなりいただけたので、贅沢な時間の使い方ができました」など、アナログ感あふれる工程を語っている。
さらに久野は、本作に参加が決まった際、藤本からX(旧Twitter)でメッセージを受けたことを明かし「一瞬だけ自分が藤野のような気持ちになりました。京本と初めて会って火がついた時のような贅沢な体験でした」と述懐。一方の藤本は、久野の卒業制作「Airy Me」に衝撃を受けた過去を振り返り「美大生にとって、久野さんの作品は全員が通る道だと思っています。卒業制作はどういうものを作るのか過去の作品を調べて、久野さんの卒業制作にたどり着いて、衝撃を受けて諦めるか、自分も頑張ろうとするのか…のどちらかで。僕も久野さんの卒業制作『Airy Me』に打ちのめされて、自分は漫画を描こうと決めました」と自身の進路を決めるほどのインパクトを受けたと明かしている。
藤本と久野のスペシャル対談全文は公式サイトで公開中。



